一体型VRヘッドセット「Oculus Quest」シリーズのアップグレード版、いわば「Oculus Quest Pro」とでも呼ぶべきデバイスについて、さらなるリーク情報が現れました。「Oculus Quest Pro」のヘッドセット外観やコントローラー形状、および全身トラッキングシステム等の存在がほのめかされています。
全身トラッキングやコントローラーのタッチペン利用等を示唆
今回の情報は、ドイツのプログラマー・YouTuberであるBasti564氏が、海外掲示板ユーザーRedditのユーザーSamulia-氏の発見した動画をTwitterで公開する形でもたらされました。両者は2021年9月に行われたOculus Quest Pro関連と思われる情報のリークにも関わっており、今回合計4つの動画を公開しています。
1つ目の動画では、ユーザーがアバターをカスタマイズしている様子がうかがえます。ユーザーは「Oculus Quest Pro」と思われる黒ベースのVRヘッドセットを装着。コントローラーを使用しておらず、ハンドトラッキングで操作を行っているようです。さらに動画終盤、アバターはユーザーの全身の動きを反映しており、何らかの形で全身トラッキングに対応している可能性が示唆されています。
Quest Pro / Seacliff [thread]
found by Samulia in the Seacliff firmware pic.twitter.com/0pGODx2HCp
— Bastian 😀 (@Basti564) October 24, 2021
2つ目の動画ではVR会議用アプリ「Horizon Workrooms」のように、コントローラーをタッチペンとして使う様子が示されています。
— Bastian 😀 (@Basti564) October 24, 2021
3つ目の動画では無線充電スタンドと思われるオブジェクト、およびコントローラーの形状が詳しく映されています。なおこのコントローラーは、2021年9月にSamulia-氏が「Oculus Quest Pro」のものであるとしてリークしたコントローラーと類似しています。
— Bastian 😀 (@Basti564) October 24, 2021
さらに3名のユーザーが「Beat Saber」から別のアプリへとみんなで同時に移動している動画も。複数人のユーザーが、シームレスかつ同時にアプリ間移動できる可能性を示しているのかもしれません。
— Bastian 😀 (@Basti564) October 24, 2021
これらの動画は公式情報ではなく、あくまで「リーク」である点に注意すべきです。一方で10月12日に明らかにされたフェイスブックの特許では、1つ目の動画との類似が見られる画像や、鏡を利用した全身トラッキングに関連する記述が見受けられます。
10月28日(木)には、フェイスブックの開発者向けカンファレンス「Facebook Connect 2021」が開催されます。かつては「Oculus Connect」の名称で開催されていたこのカンファレンスでは、初代「Oculus Quest」の発売告知や「Oculus Quest 2」の発表など、フェイスブックの新ハードウェアに関する発表が多々行われてきました。今回の情報が真実かどうかは、間もなく明らかになるものと思われます。
