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Meta Quest 2021.11.04

Oculus Questのv34アップデートが配信開始、ガーディアンへの侵入検知などが追加

11月2日、メタ(旧フェイスブック)は「Oculus Quest」のソフトウェア・アップデート(v34)の配信を開始しました。ガーディアンのアップデート、ならびにAndroid端末からの通知表示機能などが追加されています。

なお本アップデートでは音声コマンド機能の改良などが行われていますが、本機能は「現在、米国でOculusを使用し、英語をデフォルト言語として設定している利用者のみがこれらの機能を使用できます」とのこと(参考)。

ガーディアン境界線に入ったモノや人を検知する「スペースセンス」

v34アップデートでは、ガーディアン境界内に入ってくる物体や人などを検出できる機能「スペースセンス」が追加されました。「設定」の「実験的機能」からスペースセンスを有効にすることが可能です。

メタはスペースセンスについて「現在も開発・改良を続けている機能です」「ぜひフィードバックをお寄せください」とコメント。11月4日現時点では発展途上であると予想されるものの、精度や検出速度等が向上すれば非常に便利な機能となるでしょう。

Android端末からの通知機能が追加

Android端末の通知をOculus Questで受け取れるようになりました。Oculusアプリで通知設定を行った後、同アプリまたはOculus Questの設定メニューから通知を有効にすれば使用でき、ユーザー別の設定が可能です。

なおiPhone等のiOS端末は、2021年5月に提供されたv29アップデートにて通知を受け取れるようになっています。

さらに「年内にもう1回アップデート予定」

v34アップデートでは上述の機能に加え、開発者向けパススルーAPIの正式開放(SDK提供)も行われています。開発者はOculus StoreやApp Labで、Oculus Quest 2のトラッキング用カメラを使い、モノクロの現実に情報を重ねて表示するAR/MR的なアプリを提供できるようになります。下の動画のような、「ピアノの楽譜を、リズムゲームのように表示するアプリ」はその一例。今後登場するアプリがどのようなものになるのか、期待がかかります。

メタは2021年内に、あと1回のソフトウェア・アップデートを予定しています。

(参考) Oculus Blog


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