一体型VRヘッドセットOculus Questの最新(v32)ファームウェアに、開発が噂される新モデル「Oculus Quest Pro」に関連すると思われる情報が含まれていることが確認されました。
「Oculus Quest Pro」は、フェイスブックのVR/AR部門Facebook Reality LabsのVP、アンドリュー・ボズワース氏が存在について言及した一体型VRヘッドセットの上位モデル。CEOのマーク・ザッカーバーグ氏も、同デバイスの存在を示唆するコメントを行っており、フェイストラッキングとアイトラッキングの搭載が噂されています。
今回ファームウェアから「Oculus Quest Pro」関連と思われる情報を発見したのは、海外掲示板RedditユーザーのReggy04さん。説明によれば、ハンドトラッキングのセットアップ部分で、以下のような文言を見つけたとのこと。
「Quest Pro」があなたの手のサイズと動きを推定することで、あなたはコントローラーの代わりに、自身の手をVR内で使用することができます。
アイトラッキング関連と思われるテキストも
ファームウェアからは、アイトラッキングとフェイストラッキングのキャリブレーション用と思われるテキストも見つかっています。テキストによれば、アイトラッキングはVR内に表示されるターゲットに視線を向けて調整。フェイストラッキングは、笑い、怒り、しかめっ面などの表情を指示に従って行うことで、調節を行う模様です。
レンズ位置の調節機能も実装予定か
Reggy04さんは、“デプスボタン(depth button)”と呼ばれる機能もファームウェアから発見しています。これはVALVE INDEXなどに搭載されているレンズ深度の調整機能と思われるもの。レンズ位置を(物理的に)動かすことで、メガネ着用時などに接触が発生しないようにする仕組みです。
現時点では、ファームウェアから発見されたテキスト(=機能)が「Oculus Quest Pro」に、そのまま実装されるかは不明です。ただフェイスブックがこれらのシステムを一体型VRヘッドセット向けにテストしている可能性は、かなり高いと言えるでしょう。
未だ謎の多い「Oculus Quest Pro」が実際にはどのようなデバイスになるのか。10月28日(太平洋時間)に開催されるフェイスブックの年次開発者イベント「Facebook Connect」で情報が明かされるのか、気になるところです。
(参考)UploadVR