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Meta Quest 2019.12.10

Oculus Quest、ハンドトラッキングが今週中に実装

2019年12月9日、Oculusは、一体型VRヘッドセットOculus Quest(オキュラス クエスト)向けのハンドトラッキング機能を、今週中(12月第2週)にリリースすることを発表しました。

予告よりも早いリリース

Oculus Quest(以下Quest)のハンドトラッキング機能は、ユーザーの手の動きを認識し、ハンドコントローラー無しでも同VRヘッドセットの操作を可能にする機能。トラッキングには、本体前面の光学カメラを使用します。同機能は、2019年9月に開催されたOculus Connect6で発表され、2020年初旬の実装が予告されていました。

ハンドトラッキング機能は、次回のソフトウェア・アップデートに含まれると考えられます。Oculusによれば、ハンドトラッキングの開発者向けソフトウェア開発キット(SDK)は、12月16日に配信を開始する予定とのこと。

ハンドトラッキングが使用可能なアプリは一部のみ

Oculusは、ハンドトラッキング機能は“テスト機能”として実装され、実装直後はホーム画面と一部のOculus公式アプリ(Oculus Browser、Oculus TVなど)でのみ使用可能と説明しています。サードパーティー製のVRゲームなどは(対応アップデートをソフト側が行わない限り)ハンドトラッキングには対応しません。

米メディアRoad to VRは、サードパーティー製アプリが現在の状態で対応できない理由を、コントローラーとハンドトラッキングでは入力の精度や能力に大きな差があるためと解説しています。

広がる使い道

Oculusはハンドトラッキング機能による、Questのユースケースの拡張を構想しています。発表では「ソーシャルアプリ内でより豊かなジェスチャーが可能になり、ビジネス向けのトレーニングでも効率がアップするなど」と具体的な例が挙げられています。

ハンドトラッキング機能はまた、Quest(あるいはVR)に初めて触れる人が、より同VRヘッドセットに早く馴染むことを手助けすると考えられます。現在のQuestはハンドコントローラーで操作しますが、同コントローラーの形状は独特で、VRが初めての体験者が戸惑うこともありました。

(参考)Road to VR

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