新型VRデバイスの発表はあるか Oculus Connect 4に注目

太平洋時間10月11日-12日の2日間、Oculusはアメリカ・サンノゼで開発者会議Oculus Connect 4(以下、OC4)を開催します。Oculus RiftやGear VR向けのコンテンツ・サービスを開発しているVR開発者向けのイベントです。発表が目白押しの基調講演、VRコンテンツ開発などのノウハウを共有するセッション、ハードウェア/ソフトウェアのタッチアンドトライができるデモなど、VRに関わる人にとって注目のイベントです。

本記事では事前情報として、その概要と筆者が期待しているポイントを紹介します。

Oculus Connectはこんなイベント

Oculus Connectは2014年から毎年秋に開催され、OC4が4回目となります。前回のOculus Connect 3(OC3)は3日間の開催でしたが、今回は2日間の開催となります。会場はOC3と同じくサンノゼ・コンベンションセンターです。

Oculusは、2012年にVRヘッドセットOculus Riftを開発したパルマー・ラッキー氏らが創業し、VR業界をリードしてきました。PC向けのVRヘッドセットOculus Riftに加え、モバイルVRヘッドセットGear VRをサムスンと展開し、コンテンツ配信プラットフォームを提供、ソフトウェア開発の支援を行い、現在のVR普及の礎を作ってきた企業とも言えます。

また、OculusはVRを世界に普及させることをミッションに掲げてきました。同社が1年に1回様々な発表を行うのがOculus Connectです。参加者は1,500名を超えVR業界屈指の規模を誇るイベントとなります。ゲームなどの他のテーマと合同ではなく、VR単体をテーマとする開発者イベントとしては、世界最大規模となります。

そして、FacebookのCEOマーク・ザッカーバーグ氏が基調講演で登壇します。2016年は2015年よりも登壇時間がずっと伸び、新型VRヘッドセットのプロトタイプに関する発表や、ソーシャルVRに関するデモなど重要な発表を行いました。

Oculus Connectは世界中のVR業界が注目するイベントとなります。基調講演は太平洋時間11日午前10時(日本時間12日午前2時)から。Facebookなどでライブ中継される予定です。

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Oculus Connect 3基調講演で発表されたことまとめ

2種類の一体型VRヘッドセットが登場?

OC4で最も期待したいのは次世代のVRデバイスの発表です。その中でも期待が集まっているのがPCやスマートフォンを使わない一体型のVRヘッドセットです。2016年のOC3でマーク・ザッカーバーグ氏は“Santa Cruz”という名の一体型VRヘッドセットのプロトタイプを発表しました。Santa Cruzは他のPC向けハイエンドVRヘッドセットと同様に、VRの中で動き回ることのできる位置トラッキングを搭載した一体型VRヘッドセットです。

一体型VRヘッドセットは、外部センサーも使わず、PCなどへの接続も不要ということで、VRを体験するハードルが一気に下がるとしてVRの普及の鍵を握っています。ほかにも、一体型VRヘッドセットはGoogleのDaydreamプラットフォーム向けにHTCとLenovoの2社が開発を進めており、2017年中にはHTC製の一体型が発売予定となっています。

OC3では筆者もSanta Cruzを体験しましたが、体験自体は非常に良好だったもののハードウェアとしては初期プロトタイプという感触でした。1年経ち、製品化に向けたロードマップがどのようになっているのか、発売時期や価格などの情報に注目が集まります。

また、リーク情報では、OculusがSanta Cruzとは別に位置トラッキングのないローエンドな一体型VRヘッドセットを開発しているという話があります。価格は200ドルからということで、これまでスマートフォンとGear VRを組み合わせて体験していたことがより安価に手軽に体験できるようになります。このデバイスに関してはプロトタイプの情報も含め一切の情報がありません。OC4でお披露目となるのでしょうか。

Oculus Riftの次世代機は?

続いて期待したいのは、PC向けのVRヘッドセットOculus Riftの次世代機についてです。

2016年3月の発売以来Oculus RiftやハンドコントローラーであるTouchの次世代機に関する情報は特に出ていません。他のハイエンドVRヘッドセットはマイナーアップデートを行っています。PlayStation VR(PSVR)は若干の改善を行ったマイナーアップデート版を発売から1年後の2017年10月14日に発売されます。また、HTC Viveは装着感を改善するための交換パーツやサードパーティ製の無線化キットが発売されています。

Oculus Riftは2018年3月で発売から2年が経過します。マイナーアップデートではなく次世代機のプロトタイプなどが発表される可能性があります。

他にも注目のポイントは多数

主にハードウェアの注目ポイントを紹介しましたが、OC4には他にも期待したいポイントが多くあります。以下に簡単に列挙しておきます。このうち、いくつの新情報が発表されるのでしょうか。日本時間12日午前2時からの基調講演に注目です。

・今後のVRヘッドセットの未来についてのビジョン
・Oculus RiftとGear VRのプラットフォームの機能追加やVRを快適に体験するための新技術
・今後1年で配信される大作VRコンテンツ
・ブラウザでVRを体験できるWebVRフレームワーク「React VR」などアプリベースではないVRについての発表
・VRコンテンツ開発者への支援策
・ソーシャルVRに関するさらなる取組

Mogura VRでは、当日の基調講演の様子をTwitterで実況中継するほか、セッション・デモなどの内容を現地からレポートします。

基調講演の視聴方法全4種

日本時間12日午前2時からの基調講演は、VRで視聴する方法とモニターで見る方法の2パターン4チャンネルで視聴可能です。
Oculus Riftで参加する場合(VRアプリ経由)
Gear VRで参加する場合(VRアプリ経由)
Facebook(モニター)


Twitch(モニター)

2017/10/11/18:45 基調講演の視聴方法についての情報を追記しました。

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この記事を書いた人

  • 慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、環境省に入省。環境白書の作成等に携わる。ECベンチャー勤務を経て、現Mogura VR編集長、株式会社Mogura代表取締役社長。
    現実を進化させることができるVRに無限の可能性を感じ、身も心も捧げている。これまでに体験したVRコンテンツは展示、配信合わせて500作品以上。現在ももちろんコンテンツを体験し続けており、VR業界の情報集約と提供、コンサルティングに強みがある。また、海外の主要なVRイベントでは必ず現地に足を運び、取材やネットワーク構築を行っている。2016年は6回渡米。

    Twitter:@tyranusii

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