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業界動向 2019.02.13

「2019年のVRが楽しみな理由」Oculus創設メンバーが語る

Oculus共同創設者の一人であり、フェイスブックでVR製品部門のトップを務めるネイト・ミッチェル氏は、Oculus公式ブログで同社製品についての振り返りと展望を発表しました。Oculus Rift、Go、Questの3デバイスを今後も進化が続くプラットフォームだとし、近い内に新たなアップグレードがあることもほのめかしています。

2019年、VRは最も強力に

ブログタイトルは「Why I’m Excited for VR in 2019(2019年のVRが楽しみな理由)」。OculusとVRの歩みを振り返りながら、その将来を見通しています。
なおこのタイミングでの記事掲載については、3月に開催されるGDC 2019の内容を一部公開したことが背景とのこと。同氏はハイエンド一体型ヘッドセットOculus Questのデモのほか、Oculusストアに「いくつかびっくりすること」が起きるとしています。

同氏はVRの誕生は”magic”だったと語り、2019年にはVRがこれまでで最も強力になるだろうと述べています。そして、Oculus Rift、Oculus Go、Oculus Questの3製品についてそれぞれ振り返りと展望を記します。

Oculus Riftは近くアップグレードか?

Oculus Riftは、PC向けのVRヘッドセットです。同氏は初期のRiftではごく僅かなコンテンツしかプレイできなかったことを回顧し、数年の間に大きく変化したとその成果を振り返りました。そして「ユーザーのフィードバックを元に、定期的にソフトウェアの改善を行っています。既存のハードを改良すると共に、新しい技術を開発しています(詳細は近いうちに発表します)」と、近いうちにRiftのアップグレードがあることを匂わせました。

多くのVRユーザーを獲得したOculus Go

次いで一体型ヘッドセットのOculus Goについては、VRをさらに多くのユーザーに届けたと評価しています。ブログによれば、Oculus Goユーザーの87%は初めてOculus製品を使う人だったということです。

Oculus GoはスマートフォンやPCを使わず、手軽にVR体験ができるデバイスです。個人から企業まで幅広く利用されており、フェイスブックは業績発表にて収益源としても言及しています。

新たなマイルストーンとなるOculus Quest

最後に言及したのは、ハイエンドの一体型ヘッドセットOculus Questです。Oculus Questは、2018年に行われたOculusの開発者会議Oculus Connect 5で発表されました。Oculus Goには無かったポジショントラッキング機能とハンドコントローラを使用したハンドトラッキング機能を搭載しています。一体型のVRヘッドセットながら、違和感なく身体や手を動かすことができる点が特長です。発売日は2019年春と告知されています。

ミッチェル氏はQuestが同社にとって新たなマイルストーンであるとし、真のブレークスルーをもたらすと述べています。同氏によれば、過去に感じたものと同じ”magic”が、Oculus Questや今後の発展によって期待できるということです。

そして来るGDC 2019を見逃さないようにと促し、ブログを締めくくりました。

(参考)Oculus公式ブログUploadVR


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