Oculus、VR普及に向けて一体型VRヘッドセットに照準 199ドルの「Oculus Go」は2018年発売

日本時間10月12日午前2時から開催されているOculus Connect 4にて同社のVRビジネスに関わる非常に多くの発表を行いました。

その中でも最も注目を集めたのが一体型VRヘッドセットに関する発表です。

Oculusの親会社であるFacebookのCEOマーク・ザッカーバーグ氏は、PCやスマートフォンを使わずに単体動作する安価な一体型VRヘッドセットがVR普及の「スイートスポット」(鍵を握る存在)であると説明。2機種の一体型VRヘッドセットを発表しました。


写真はマーク・ザッカーバーグ氏の後に登壇し詳細を説明するVR担当副社長ヒューゴ・ベラ氏

199ドル、普及に照準を当てたOculus Go

OculusはPCやスマートフォンを使用しない一体型VRヘッドセット「Oculus Go」を発表しました。2017年11月に開発者版を出荷し、2018年前半の一般発売です。

https://www.youtube.com/watch?v=-bQUBzPZHHQ

「Oculus Go」は一体型VRヘッドセットとリモコン型のコントローラーのセットになっています。位置トラッキングこそありませんが、Oculusによると「これまでにないモバイルVRとしての性能」とのこと。ディスプレイはWQHD(2560×1440)のLCD(液晶)ディスプレイを採用しています。また、レンズにはOculusが開発した次世代のレンズを採用しており、グレア(眩しさ)を抑え視野角の広いVR体験が可能です。解像度以外のスペックは不明です。

また、Oculus Goは装着感を重視。非常に軽く、装着感がよく、気軽に持ち運べる点が特長です。
音響に関しては3Dオーディオに対応したスピーカーを内蔵しているほか、手持ちのイヤホンやヘッドホンを挿すためのジャックも備えています。

Oculus Goは位置トラッキングがないため、現在Oculusとサムスンが提供しているGear VRと同じレベルのVR体験が可能になるのではないかと考えられます。その根拠として、Oculusは、Gear VRのコンテンツが全てOculus Goに互換することを発表しました。Gear VRのアプリは数々のゲームとNetflixやHuluなどのアプリ合わせて1,000以上。このコンテンツがOculus Goでも体験できるようになります。

動き回れる一体型VRヘッドセットSanta Cruz

また、Oculusは位置トラッキングを内蔵した“動き回れる”一体型VRヘッドセットも開発を進めています。2016年のOculus Connectで発表されたSanta Cruzという名称のVRヘッドセットの開発状況が発表されました。Oculusは昨年のプロトタイプから開発を進め、開発者版を2018年前半に出荷します。

https://www.youtube.com/watch?v=7RlPZ_EGIv4

このSanta Cruzには、前面に4つのカメラが内蔵されており、位置トラッキングが可能です。プレイヤーは歩きまわったり、しゃがんだりと動くことができます。

また、専用コントローラーも発表されました。4つのカメラが広範囲を捉えるため、頭上などもトラッキング可能となります。

OculusはSanta Cruzのグラフィック性能などについては発表していません。Oculusは、Santa Cruzを次世代の一体型VRヘッドセットと位置づけており、今後の情報にも期待したいところです。

関連するキーワード: OculusOculus Connect 4Oculus GoSanta Cruz

この記事を書いた人

  • 慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、環境省に入省。環境白書の作成等に携わる。ECベンチャー勤務を経て、現Mogura VR編集長、株式会社Mogura代表取締役社長。
    現実を進化させることができるVRに無限の可能性を感じ、身も心も捧げている。これまでに体験したVRコンテンツは展示、配信合わせて500作品以上。現在ももちろんコンテンツを体験し続けており、VR業界の情報集約と提供、コンサルティングに強みがある。また、海外の主要なVRイベントでは必ず現地に足を運び、取材やネットワーク構築を行っている。2016年は6回渡米。

    Twitter:@tyranusii

  • Mogura VR編集部では、ライター・編集者を募集しています!