9月24日(日本時間25日)、ロサンゼルスで開催中のOculus Connect2にて、Oculus社CEOブレンダン・アイリブ氏の基調講演では、数々の発表が行われました。
製品版Rift、及びスマートフォン向けのGear VRのコンシューマー版、いずれも発売を控えており、その前にVRに関する期待を大いに盛り上げる内容となりました。
発表の中では、新たに様々な動画が公開されています。この記事では動画を中心に紹介しながら、発表内容を振り返りたいと思います。なお、開発のために必要なSDKやコンテンツを配信するOculus Platformの話など本記事でカバーできていない内容もありますのでご了承ください。
Facebookが考えるVR
基調講演では、Oculuss社の親会社であるFacebook社のCEOマーク・ザッカーバーグ氏の登場から始まりました。ザッカーバーグ氏は、VRの展望について語り、「VRは次のプラットフォームになる」と述べました。
新型Gear VRの発表
そして発表は、サムスンとOculusが共同開発しているスマートフォン向けVRヘッドマウントディスプレイ(VRHMD)Gear VRの製品版の発表から始まりました。改良が加えられているだけでなく、複数機種に対応し、価格は99ドルと手を伸ばしやすい価格に下げています。
複数機種に対応、発売は11月で価格は99ドル。スマホ用VRヘッドセットGear VR、コンシューマー版発表。
また、コンテンツも大幅に拡充することが明らかになり、VRゲームの充実だけでなく、Netflixやhulu、Vimeo、Twitchなどの各種動画配信サービスの閲覧やなつかしのゲームを遊べるOculus Arcadeが発表されました。
Gear VR消費者版に向けてコンテンツを大幅拡充。ゲーセンやTwitch、Netflix、huluも。
増え続けるコンテンツを紹介する公式トレーラーがこちら
製品版Riftに向けての取組
PC向けのRift(Oculus Rift)に関しては、2016年第1四半期の出荷とされていますが、新たにローンチタイトルが公表されました。
トレーラーはこちら/p>
これまで公表されていたものに加えて以下のラインナップです。
・Edge of Nowhere
・Lucky’s Tale
・Chronos
・AirMech VR
・VR Sports:Challenge
・Herobound:Spirit Championship
・Esper
・Damaged Core
・EVE:Valkyrie
新たに加わったもの
・VOX machine
・BATTLE ZONE
・DIFFENCE GRID 2
・Vanishing of Ethan Carter
・ADR1FT
・RADIAL-G
・GANG BEATS
また、推奨スペックを満たすPCをわかりやすくするための仕組み「Oculus Ready」も合わせて発表しています。
Oculus、製品版Riftが動作するPCを見分けるための「Oculus Ready」を発表
そしてOculusの創業者パルマー・ラッキー氏からはサプライズとして、『マインクラフト』のOculusへの対応が発表されました。
VR専用のOculus Touchコントローラーのコンテンツ拡充
Riftの専用コントローラーとして発表されていたOculus Touchコントローラーに関しては、2016年第二四半期の出荷が明らかになったほか、新たなデモが発表されました。
Oculus Touchは2016年第2四半期に出荷。FPSや3Dの造形ができるソフトなど対応コンテンツが発表
Ocuus Touchで体験できるゲーム等の紹介動画はこちら
ゲーム以外のコンテンツとして発表された直感的なスカルプティングツールMediumの紹介
https://www.youtube.com/watch?v=IreEK-abHio
Epic GamesがTouch向けに制作したデモ『Bullet Train』の紹介
1時間の基調講演でしたが、製品版Rift、コンシューマー版Gear vR、Oculus Touchの登場が楽しみになる発表ばかりでした。
なお本基調講演の全体版は、Twitchで見ることができます。
この基調講演を踏まえ展示されていたデモ等の体験レポートは別途お送りします。
(参考)
Oculus 公式 / Oculus Connect 2: Consumer Gear VR, Minecraft, and more!
https://www.oculus.com/en-us/blog/oculus-connect-2-consumer-gear-vr-minecraft-and-more/