米Oblong Industriesは、壁にウィンドウを映し手で操作するといったジェスチャー技術を実現するため、6,500万ドルの資金を調達しました。
トム・クルーズが手で操作した大画面スクリーンの実現
Oblong Industriesの画面投影・ジェスチャー操作技術は、会議などでの情報共有や多人数での操作をより簡単にすることを目指して研究されています。
同社のCEOを務めるのは、トム・クルーズ主演のSF映画『マイノリティ・リポート』のサイエンス・アドバイザーを務めたJohn Underkoffler氏。
映画では、トム・クルーズが空中に浮かんだ大きな画面を触って操作するシーンが印象的でした。
今回投資に参加したのは、Greenspring Associates、Morgan Stanley、Foundry Group、Industry Ventures、UTIMCOといった企業。
この投資によって、Oblongは技術の開発を加速させ、素早い市場の再定義と研究領域の拡大が実現されます。
Oblongはすでに共同作業ツールをアメリカと西ヨーロッパでリリースしており、今後世界中に拡大するとしています。
空中でのモノの動きを画面に反映
Oblongの技術は没入型の視覚共有とデータの可視化を目指しており、それは「建物に馴染むスケール」だとしています。
さらに同技術には同社の開発する空中認識技術「G-speak」を使用しており、様々な機械やデバイス、ジェスチャーなどの空中での動きを読み取ることができます。
Oblongは現在、NASA、PwC、IBMを始め、フォーチューン誌など米ビジネス誌が発表する企業ランキングに含まれる数多くの企業に技術を提供しています。
『マイノリティ・リポート』の舞台は西暦2054年ですが、もう何年と待つことなくSF映画の技術が実現するかもしれません。
(参考)
UploadVR / Oblong Industries Raises $65 Million for ‘Minority Report’-style Gesture Technologies(英語)
http://uploadvr.com/oblong-65-million/
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