VRの活用が期待されている分野の一つが医療分野です。グラフィックボードメーカーのNVIDIAは同社の公式ブログにて、VRを活用した医療の事例を紹介しています。
バーチャル手術室
ボストンに拠点をおくOsso VR社が取り組んでいます。
医療処置が複雑になればなるほど、外科医を十分にトレーニングすることはますます難しくなります。
Osso VR社の創設者で整形外科医であるジャスティン・バラッド(justin barad)氏によると、外科医は、複雑な移植処置を経験することなく、トレーニング・プログラムを終えるそうです。このことに対処するために、Osso VRでは、低コストのVRシミュレーションを利用し、新しい医療機器を使用する方法を外科医に教えます。
このシミュレーションは、手の動きに基づいたできる限り実際の手術に近いものになります。
CTスキャン画像、MRIデータのVR空間での閲覧
MRIデータやCTのスキャン画像をVR空間で再現して、診断精度を向上させることにBiofight VRは取り組んでいます。
ロサンゼルスに拠点をおくこの企業が開発したプラットフォームを利用すると、CTスキャン画像やMRIデータを3D画像で見ることができます。このことを使用すると、医師は体を傷つけるような処置を避け、手術計画を立てる時間を削減し、診断の精度を向上させることができます。
高齢者への代替治療
カリフォルニア州サンカルロスに拠点を置くOne Caring Teamは、一風変わったコンテンツ『Aloha VR』を利用して、高齢者のストレスや不安を緩和しようとしています。
この『Aloha VR』によって、リラックスできる没入型環境を高齢者に提供することで、高齢者の生活を充実させることができる、としています。
(参考)
Three Companies Using VR to Change the Future of Healthcare
https://blogs.nvidia.com/blog/2016/07/08/medical-virtual-reality/