Home » オーダーメイドのスーツもデザイン時に試着 実店舗でVRを活用


シミュレーション・接客 2018.04.16

オーダーメイドのスーツもデザイン時に試着 実店舗でVRを活用

米大型百貨店チェーンのノードストローム(Nordstrom)がマンハッタンに新店舗をオープンしました。本店舗では自分がスーツをデザインし、VR内でアバターモデルが試着する体験ができます

今回オープンしたのはメンズ向け店で、ニューヨーク初の非ディスカウントストア小売チェーン店となります。47,000平方フィート(約4,400平方メートル)の店舗は、セントラルパークのすぐそばにあるコロンバスサークルの隣という立地です。多くの観光客が訪れる場所です。なお、レディス向け店は2019年秋オープン予定とのこと。

メンズ向け百貨店で新しい体験を提供

本店舗は、テクノロジーを駆使し、メンズ向けウェアを提供する実店舗です。店舗内にある「VR suite station」では、顧客がデザインしたスーツをアバターが試着するというVR体験ができます。

ほかにも、オンラインでオーダーした商品の受け取りが24時間可能だったり、オンラインで予約した商品の試着を店舗で行うことができます。スマートフォンなどのデバイスが充電できる場所が各所に設けられるなど、テクノロジーと小売店の新しい形を作り出しています。

本店舗にはテクノロジーを使った体験だけでなく、ほかの魅力的な仕掛けも満載です。DJの流す音楽は各階を盛り上げ、3階にある試着室の隣にはカクテルバーが置かれています。他の階にはコーヒーバーで休憩することもできます。

閉鎖が続く小売業界での生存戦略

今後小売業が生存していくために、実店舗での体験をアプローチすることに注目が集まっています。2017年には小売業界は、首位のアマゾンとは反対に7,000店の実店舗の閉鎖が発表され、Nine Westなどの有名ブランドの破産申請が続いています。

英メディアCNN Moneyによると、買い物客の満足度は高くみえるとのこと。買い物客は「ノードストロームのすばらしいセレクションをニューヨークでみれることを楽しみにしていました」「ノードストロームが大好きです。絶対また来ます」と新店舗でのサービスと種類の豊富さに満足した感想を述べています。

(参考) CNN Money Inside


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード