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【体験レポ】5本の指の動きをほぼ完全にトラッキングするVR用グローブ「Noitom Hi5」

VRの中で手と指を動かせるようにする方法は模索が続いています。スティック状のコントローラーを手に持ち、手と親指だけ擬似的に動かす方法(HTC Vive)やリング状のコントローラーを手に持ち、手と3本の指を擬似的に動かす方法(Oculus Touch)などが現在使われています。

一方で、全ての指をトラッキングするための方法は2種類に分かれています。コントローラーを手に持たずにセンサーを使って全ての指の動きをトラッキングするLeap Motionのような方法もあります。その中で、グローブ型のコントローラーを装着することで5本の指の動きをトラッキングする方法です。Manus VRやDexmo等、複数の会社が開発を進めています。

NoitomはCES2017に合わせて1月4日、手に装着するVR用グローブ型コントローラー「Noitom Hi5」を発表しました。6月に出荷予定。価格は両手で300ドル(約3万5,500円)を目指しています。

Noitom社はもともと全身のモーション・キャプチャデバイスPerception Neuronを開発していた企業です。その技術を活かし、VR用コントローラーNitom Hi5を開発しました。

手が完全に入る感覚

Noitom Hi5は、各指の先端と手の甲の部分の計6箇所にセンサーを搭載したグローブ型のコントローラーです。内蔵されたセンサーによって手と指の動きをトラッキングします。第3乾電池1本で駆動します。充電式にしなかったのは、連続して使用することを重視したからとのこと。

その特徴は軽さと拡張性の高さにあります。

Noitom Hi5の最終プロトタイプ

また、手の位置のトラッキングにはアタッチメントを用意しています。筆者が体験した際はHTC Vive向けのトラッカーVive Trackerが装着されていました。アタッチメントがあるだけのため、オリジナルのトラッキング用デバイスを装着することが可能です。

グローブ自体は軽くVive Trackerの重さが気になります。Noitomはそれでも、今後さらに軽量化を図るとのこと。

今回体験できたのは、2人でVRの中に入り、ブロックを触ったり絵を描くことのできるアプリ。Oculuc Touch向けの『Toybox』と『Medium』の最も簡単な部分を組み合わせたような体験でした。

https://www.youtube.com/watch?v=akIpKYUgYQo

https://www.youtube.com/watch?v=0t-njAINqSs

筆者はこれまで様々なVR向けのハンドコントローラーを体験してきましたが、その中でも最もトラッキングが正確なデバイスだったと言えます。手の位置のトラッキングだけであればHTC ViveやOculus Touchが指の動きはLeap Motion等が既に実現しています。しかし、指の動きをここまで正確に再現し、現実と同じように自由に動かせるコントローラーはこれまでありませんでした。

実際にずれを感じたのは、両手の指を組み合わせたときのみ。Perception Neuronでは不可能だった、指を横に開いたり閉じたりする動きにも対応しています。

https://www.youtube.com/watch?v=xpxohOnYUkQ

6月に全世界に出荷予定、価格は300ドル

Noitom Hi5は2017年6月にグローバルに出荷予定です。価格は300ドル(約3万5,500円)を目標にしています。日本での販売も現在検討中とのこと。

Unity、Unreal Engine4向けのSDKも配布されます。今回のデモでは体験できませんでしたが、今後、振動フィードバックを返すことも可能になります。

手全体がVRの中に入ることで、一層直感的な体験が可能になります。アタッチメントを変えることで様々なトラッキングシステムに対応できるとこで、今後アーケード等での使用にも期待したいところです。

なお、今回体験した際は、手がかなり汗ばむため、体験前にビニール手袋を装着して体験に臨みました。

http://www.hi5vrglove.com/

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この記事を書いた人

  • 慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、環境省に入省。環境白書の作成等に携わる。ECベンチャー勤務を経て、現Mogura VR編集長、株式会社Mogura代表取締役社長。
    現実を進化させることができるVRに無限の可能性を感じ、身も心も捧げている。これまでに体験したVRコンテンツは展示、配信合わせて500作品以上。現在ももちろんコンテンツを体験し続けており、VR業界の情報集約と提供、コンサルティングに強みがある。また、海外の主要なVRイベントでは必ず現地に足を運び、取材やネットワーク構築を行っている。2016年は6回渡米。

    Twitter:@tyranusii

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