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テック 2019.02.02

任天堂、3Dがさらにリアルになる位置トラッキング搭載メガネを特許出願

任天堂が、2018年9月27日に「3Dを有効にするアイトラッキング(Eye Tracking Enabling 3D Viewing)」と命名された新システムを、米国特許商標庁に特許出願していたことが判明しました。新システムは、位置トラッキング機能と、2Dスクリーンに表示された映像の、視差による3D化を実現します。今回特許出願が判明した特許は、2019年1月24日に公開されました。

眼鏡型デバイスに実装しての使用を想定

今回特許出願が判明した新システムは、眼鏡型のデバイスなどに搭載して使用することが想定されています。利用者は、新システムが搭載されたメガネを装着しディスプレイを見ることで、ディスプレイに表示された映像を立体的に視認できます。出願書によると新システムは、赤外線カメラやリトロリフレクター(※)などを活用して、デバイスの位置のトラッキングを行うことで、位置トラッキングを実現する仕組みとなっています。

(※リトロリフレクター:入射した光と平行して、光が逆の方向に反射して戻っていく装置。再帰反射器)

米メディアUploadVRは、今回の新システムについて、2007年にカーネギー・メロン大学が公開した、研究プロジェクトとの類似性を指摘しています。

VRに距離を置く任天堂

ゲームの世界に没入し、新たな体験をもたらすデバイスとして、VRヘッドセットは登場しました。ソニーインタラクティブエンターテインメントのPlayStationシリーズはPlayStation VRを展開し、PC向けには各種VRヘッドセットが登場しています。任天堂は、VR参入には一定の距離をおいてきました。

一方、技術の研究開発は行っていると見られます。2016年には、Nintendo Switchの本体を装着して使用すると思われるVRヘッドセットを米国特許商標庁に特許出願しているほか、2018年8月には、Nintendo Switchをハッキングしたハッカー集団が「Test VR Mode」と命名された機能を発見しました。ハッカー集団の解析により、システムコードには「SetVrModeEnabled」という項目も確認されています。

(参考)UploadVR


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