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テック 2017.06.15

【PCレビュー】G-TuneのVR対応ノートPC『NEXTGEAR-NOTE i7901BA1』

VR対応のノートPCも数が増えてきました。今回は、マウスコンピューターのゲーミングPCブランドG-TuneのNEXTGEAR-NOTE i7901シリーズの「NEXTGEAR-NOTE i7901BA1」を取り上げ、紹介します。

GTX 1080を搭載しハイエンドな動作が実現可能ですが、重さ約4.5kgと重量級のゲーミングノートPCです。

1.スペック
2.外観
3.ベンチマークテストによる性能評価
4.総評と注意点

まずは、スペックから紹介していきます。

スペック

NEXTGEAR-NOTE i7901BA1は、CPUにインテルの第7世代CoreプロセッサであるCore i7-7700K、GPUにGeForce GTX 1080(8GB)と、どちらもデスクトップ向けと同じ物を搭載したモデルです。

OS

Windows 10 Home 64ビット

CPU

インテル Core i7-7700K プロセッサー

グラフィックス

GeForce GTX 1080(8GB)

モニター

17.3型 4K-UHD(3,840×2,160)ノングレア

メモリ

16GB PC4-19200 DDR4 (8GB×2)

SSD

240GB Serial ATAIII

HDD

1TB SerialATAII 5400rpm

光学ドライブ

非搭載

チップセット

インテル Z170 チップセット

電源

330W(ACアダプター)

外部インターフェイス

HDMI×1,Mini DisplayPort×2,USB3.0(Type-A)×4,USB3.1(Type-C)×2,ヘッドフォン出力×1,マイク入力×1,ラインイン×1,ラインアウト×1

重量

約4.5kg

価格

329,800円(税別)

外観


17.3インチ4K液晶を搭載し、本体サイズはおよそ幅41.8cm×奥行き29.5cm×厚さ4.9cmで重量約4.5kgとなっています。


右側から見た図です。左からラインアウト、マイク入力、ラインイン、ヘッドフォン出力、USB3.0(Type-A)×2となっています。


続いて左側から見た図です。左から順にLANポート、USB3.1(Type-C)×2、USB3.0(Type-A)×2、マルチカードリーダーとなっています。


背面はHDMI×1、Mini-DisplayPort×2、電源となっています。

Oculus Touchの使用に関してはUSB3.0(TypeA)が合計で4つあるため別途USBハブなどを用意することなくセンサーを2つ接続してプレイすることができます。マウスやゲームパッドなどの周辺機器を追加で使用したい場合に、追加で2個まではUSBハブを買うことなく使用できます。


付属のACアダプターはHTC Viveのハンドコントローラーと比較して、ほぼ同じくらいの大きさになっています。

ベンチマークテスト

ベンチマークテストは本誌のレギュレーション「Mogura VR PCベンチマーク ver1.1」にもとづいて行います。使用したNVIDIAグラフィックドライバのバージョンは「382.33」です。

レギュレーションには通常設定とハイエンド設定があり、通常設定はVRコンテンツをほぼ中レベルの設定で楽しめる基準、ハイエンド設定はグラフィック等を非常に綺麗にしてVRコンテンツを最大限楽しめる基準となります。

グラフィックボードのベンチマークなどでよく利用されているベンチマークソフト『VR Mark』などを使用してスコアの計測を行ったほか、いくつかのゲームタイトルでFPSを計測しました。

『VR Mark』


通常設定(ORANGE ROOM)のスコアは「9534」と、VR対応基準である5000を4500ほど上回る結果に。


ハイエンド設定(BLUE ROOM)でのスコアは「2220」と、VR対応基準である1082を1200ほど上回り、プレミアムハイエンドPCよりも上位という結果になりました。

『SteamVR Performance Test』


SteamVR Performance Testでは平均忠実度が11、”非常に高い”からほぼ下がることなくVR対応という結果になっています。

『Everest VR』


通常設定では他機種とほぼ同等の89FPSを維持するという結果に。ハイエンド設定ではGTX 1060と比較すると30FPS、GTX 1070とでは20FPSほど高い平均75FPSとなりました。

『NVIDIA VR Funhouse』


通常設定では『Everest VR』と同様にほぼ平均89FPSを維持し他機種と差はありませんでした。ハイエンド設定ではGTX1070より15FPSほど高い平均85FPSという結果に。

『Serious Sam』


通常設定・ハイエンド設定共に平均89FPSと、どちらの設定でも問題なくプレイできるという結果になりました。

『Arizona Sunshine』


通常設定では平均89FPSと問題なくプレイすることが可能です。しかしハイエンド設定では平均38FPSとカクつきが目立つ結果になりました。

『The Climb』


通常設定では平均90FPSと3機種の中で最も高い結果に。一方ハイエンド設定では平均45FPSとプレイ中にカクつく場面が何度か見られる結果になりました。

『Robo Recall』


通常設定・ハイエンド設定のどちらの設定でも平均90FPSとなり、プレイに支障のない結果でした。

総評と注意点

ベンチマークテストを見ると半数以上のタイトルで、どちらの設定でも90FPS程度と問題なくプレイできるという結果になりました。

CPU・GPU共にデスクトップ向けの物を搭載していることもあり、重量4.5kgとゲーミングノートPCとしてはかなり重い部類に入ります。また値段も329,800円(税別)とかなりお高めです。そのためNEXTGEAR-NOTE i7901BA1は「値段が張ってもゲーミングノートPCでハイエンドなVRを体験したい」「周辺機器を買うことなくOculus Touchを使ったハイエンドなVR体験をしたい」といった方にオススメのゲーミングノートPCです。

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