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テック 2017.04.16

【PCレビュー】普段使いしやすいG-TuneのVR対応ノートPC『NEXTGEAR-NOTE i5730BA1』

VR対応のノートPCも数が増えてきました。今回は、マウスコンピューターのゲーミングPCブランドG-TuneのNEXTGEAR-NOTE i5730 シリーズの「NEXTGEAR-NOTE i5730BA1」を取り上げ、紹介します。

GTX1070を搭載し、ある程度安定した動作が実現しつつ、比較的軽量で普段使いしやすいノートPCです。

1.スペック
2.外観
3.ベンチマークテストによる性能評価
4.総評と注意点

まずは、スペックから紹介していきます。

スペック

NEXTGEAR-NOTE i5730BA1はCPUに最新第7世代インテルCorei7-7700HQプロセッサーを、GPUにGeForce GTX 1070(8GB)を搭載したモデルになっています。

OS Windows 10 Home 64ビット
CPU インテル Core i7-7700HQプロセッサー
グラフィックス GeForce GTX 1070 (8GB)
モニター 15.6インチフルHD(1920×1080)液晶
メモリ 8GB PC4-19200 (8GB×1)
SSD 240GB Serial ATAIII
HDD 非搭載
光学ドライブ 非搭載(USB外付けドライブ追加可能)
チップセット モバイル インテル HM175 チップセット
電源 230W(ACアダプタ)
外部インターフェイス Mini_DisplayPort×2,HDMI×1,USB3.0(Type-A)×3,USB3.1(Type-C)×2,マイク入力×1,ヘッドフォン出力×1,ライン出力×1
重量 約3.1kg
価格 189,800円(税抜)

外観

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15.6インチフルHD液晶を搭載し、本体サイズは幅38.5cm×奥行き27.1cm×厚さ28.8cm(折りたたみ時)で重量約3.1kgとなっています。


右側から見た図です。左からヘッドフォン出力、マイク入力、ライン入力、マルチカードリーダー、USB3.0(Type-A)、LANポートとなっています。


続いて左側から見た図です。左から順にMini_DisplayPort、USB3.1(Type-C)×2、USB3.0(Type-A)×2となっています。


背面から見た図です。こちらは電源、HDMI、Mini_DisplayPortとなっています。

Oculus Touchの使用に際しては本体右側に1つ、左側に2つUSB3.0(Type-A)があるため別途USBハブなどを用意することなくセンサーを2つ接続してプレイすることができます。マウスやゲームパッドなどの周辺機器を追加で使用したい場合にはUSBハブが必要になります。


付属のACアダプターは、HTC Viveのハンドコントローラーと比較して一回り小さい大きさです。

ベンチマークテスト

ベンチマークテストは「Mogura VR PCベンチ1.1」にもとづいて行います。使用したNVIDIAグラフィックドライバのバージョンは「378.78」です。

通常設定は、VRコンテンツをほぼ中レベルの設定で楽しめる基準に、ハイエンド設定はグラフィック等を非常に綺麗にしてVRコンテンツを最大限楽しめる基準になります。

グラフィックボードのベンチマークなどでよく利用されているベンチマークソフトベンチマークソフト『VR Mark』を使用してスコアの計測を行いました

『VR Mark』

b.PNG
通常設定(ORANGE ROOM)のスコアは「7470」とVR対応基準である5000を2500ほど上回る結果に。

c.PNG
ハイエンド設定(BLUE ROOM)でのスコアは「1753」とVR対応基準である1082を700ほど上回り、ハイエンドPCとプレミアムハイエンドPCの中間という結果になりました。

『SteamVR Performance Test』

a.PNG
SteamVR Performance Testでは平均忠実度が10.8、”非常に高い”からほぼ下がることなくVR対応という結果になっています。

今回はHTC Vive向けにリリースされている『Everest VR』『NVIDIA VR Funhouse』『Serious Sam』『Arizona Sunshine』『The Climb』『Robo Recall』の6種類のソフトを使って動作テストを行いました。

『Everest VR』


通常設定では平均89FPSとプレイに支障のない結果に。ハイエンド設定では平均53FPSと少しカクつきが出る結果になりました。

『NVIDIA VR Funhouse』


通常設定では平均89FPSと推奨の90FPSをほぼ維持する結果に。ハイエンド設定では炎の表現などの負荷が高い部分でFPSの落ち込みが見られ平均70FPSという結果になりました。

『Serious Sam』


通常設定では平均88FPS、ハイエンド設定では平均86FPSとどちらの設定でもプレイに支障のない結果となりました。

『Arizona Sunshine』


通常設定では平均88FPSと推奨の90FPSを維持する結果に。ハイエンド設定では平均26FPSとプレイが厳しい結果となりました。

『The Climb』


通常設定では平均72FPSと推奨である90FPSからは少し下がりますがプレイには支障のない結果に。ハイエンド設定では平均42FPSとカクつきが目立つ結果に。

『Robo Recall』


通常設定では平均72FPS、ハイエンド設定では平均50FPSと推奨の90FPSと比較すると下がりますが体感的にはカクつきなどを感じることはなくプレイには支障のない結果になりました。

総評と注意点

ベンチマークテストの結果を見ると通常設定では推奨の90FPSを維持しているタイトルが多く、『Robo Recall』や『Serius Sam』といった一部のタイトルではハイエンド設定でも問題無くプレイすることができるという結果になりました。

15.6インチ液晶とGTX1070を搭載したゲーミングPCの中では小型の部類に入る本体サイズになっています。また、重量に関しては3.1kgと一般的なノートPCと比較すると重くはなりますがリュックなどに入れて持ち運ぶ分には気にならない重さになっています。

NEXTGEAR-NOTE i5730BA1は「通常設定に加え、ハイエンドなVR体験も(少し)プレイしてみたい」といった方や「持ち運びのできるゲーミングノートPCが欲しい」といった人にオススメのPCではないでしょうか。


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