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業界動向 2016.05.03

VRの認知度は6割以上。最も購入したいデバイスはPS VRという調査結果をMMD研究所が公表

MMD研究所は「VR(バーチャルリアリティー)に関する意識調査」の結果を発表しました。この調査は2016年4月22日~4月27日の期間に15歳以上59歳以下の男女2,204人を対象に行われたものです。

下記、5つの設問が実施されました。

  • 設問1. VR(バーチャルリアリティ)についてあなたの考えに最も近いものを教えてください。(単数回答)
  • 設問2. VR(バーチャルリアリティ)と聞いて最もあなたのイメージに近いものを教えてください。(単数回答)
  • 設問3. VRデバイス(ヘッドセット・ゴーグル)を使って体験してみたい事を教えてください。(複数回答)
  • 設問4. VRデバイス(ヘッドセット・ゴーグル)で知っている製品を全て教えてください。(複数回答)
  • 設問5. VRデバイス(ヘッドセット・ゴーグル)で知っている製品を全て教えてください。(複数回答)

設問1の「VR(バーチャルリアリティ)についてあなたの考えに最も近いもの」については、VRそのものへの認知度は64.7%(1,426人)、「VRデバイス(ヘッドセット・ゴーグル)を認知していてかつ興味のある人」は20.7%(457人)、「実際にVRデバイスを予約・購入したことがある人」は3.7%(81人)という結果になりました。

MMD研究所 VR 調査

VRデバイスについてはOculus Rift、HTC Viveのようなハイエンドなものから、Google Cardboad、ハコスコのようなカジュアルにVRを楽しめるものまで含まれます。「実際にVRデバイスを予約・購入したことがある人」がどのデバイスを購入・予約したかまでについては定かにされていません。

MMD研究所 VR 調査

設問2の「VRと聞いてイメージするもの」は、設問1で「VRを認知している」と回答した男女1,426人に対して行われました。

MMD研究所 VR 調査

VRと聞いてイメージするものとしては、「まるでその場にいるような体験ができる」と回答した人が39.2%(559人)と最多で、次に「3Dの迫力ある映像が楽しめる」と回答した人が32.3%(461人)、「非現実的な体験ができる」と回答した人が19.1%(273人)、「映画やアニメのテーマになっている」と回答した人が8.6%(122人)という結果になりました。

認知者に対しては体験という言葉がVRと結びついている傾向があることがうかがえます。

設問3の「VRデバイスでやってみたい事」は、設問1で「VRデバイスに興味がある」と回答した男女457人に対して行われました。

MMD研究所 VR 調査

VRデバイスで体験してみたい事としては、「臨場感のある3Dゲームの体験」と回答した人が63.2%(289人)と最多で、上位には「車や飛行機などを運転する体験」と回答した人が50.3%(230人)、「観光地に訪れたかのような体験」と回答した人が48.6%(222人)、「ジェットコースターなどの乗り物に乗る体験」と回答した人が44.2%(202人)、「アーティストのライブを実際に見ているかのような体験」と回答した人が39.6%(181人)、「家の間取りなどが見れる体験」と回答した人が39.6%(181人)という結果になりました。

エンターテインメントの分野でVRを楽しみたい、体験したいという声が最も多く、またエンタメ以外の他の分野では、観光や不動産でのVRの活用が消費者視点からも期待されていることがうかがえます。

設問4の「VRデバイスで知っている製品」は、設問3と同じく「VRデバイスに興味がある」男女457人に対して行われました。なお複数回答の設問です。

MMD研究所 VR 調査

最も認知度の高かったVRデバイスは、「PlayStation VR」で47.7%218人という結果になりました。続いて「Galaxy Gear VR」が26.7%(122人)、「Oculus Rift」が25.2%(115人)、「ハコスコ」や「Google Cardboard」などのカジュアルなVRデバイスが19%(87人)、「HTC Vive」が15.4%(75人)という調査結果になりました。

回答された製品の中で唯一、まだ一般販売されていない「PlayStation VR」が最も高い認知度となりました。「PlayStation VR」は、VRについてあまり詳しくない方からも認知されている製品であることがうかがえます。

設問5の「VRデバイスの購入意向」は、設問4で「VRデバイスを1つでも知っている」と回答した282人に対して行われました。こちらも複数回答となります。

MMD研究所 VR 調査

設問4の結果と同じく、「PlayStation VR」が最も購入意向のあるVRデバイスで41.5%(117人)という結果になりました。これは続く「ハコスコ」「Google Cardboad」などのカジュアルなVRヘッドセット14.2%(40人)の2倍以上という数字。そして、「Oculus Rift」が13.7%(39人)、「Galaxy Gear VR」が10.6%(30人)、「HTC Vive」が8.2%(23人)という結果になりました。

総回答者2,204人から見ると、「PlayStation VR」を購入する意向のある人(117人)は全体の5.3%となります。設問1で「VRデバイスを予約・購入したことがある人」が全体の3.7%だったことから、実際にVR体験をしたことがある人が「PlayStation VRを購入する意向のある人」の過半数以上を占めているのではと思われます。

今回の調査からVRという言葉が一般にも周知されつつあること、さらにVRデバイスとしての「PlayStation VR」に対する期待値の高さがうかがえる調査結果となりました。

また、このMMD研究所による「バーチャルリアリティ(VR)に関する意識調査」レポートは、無料版のダウンロードとCSVの生データがある有料版(10,000円)の申し込みを、こちらから行うことができます。

(参考)
VR(バーチャルリアリティー)に関する意識調査 – MMD研究所
https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1558.html


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