Home » スマホAR用ヘッドセット開発のMira、1億円の資金調達


活用事例 2017.09.22

スマホAR用ヘッドセット開発のMira、1億円の資金調達

モバイルAR用のヘッドセットを開発するMira社が、最近行った資金調達において100万ドル(約1.1億円)の出資を獲得しました。同社は『Mira Prism』というモバイルAR用のARヘッドセットを開発しており、開発者版の出荷を開始しています。

同社は今回調達した資金によって「成長中の開発者コミュニティにより多くのリソースを提供する」としており、現在までに250万ドル(約2億8,000万円)を調達しています。

モバイルAR用ヘッドセット『Prism』について

Mira社が開発するARヘッドセット『Mira Prism』はiPhoneで使用できるARヘッドセットで、スマートフォンをデバイスに差し込んで使用します。現在のモバイルARはデバイスを手に持って使用しますが、『Mira Prism』によってマイクロソフトのARデバイスHoloLensのような、ヘッドセットを装着してのAR体験が手軽にできます。

『Mira Prism』の視野角は60度で、コンテンツを操作するリモコンが同梱します。ヘッドセットを装着した人同士でAR体験をシェアしたり、iPadやiPhoneから視界にアクセスできるなどの様々な機能が搭載されており、現在99ドル(約11,000円)の開発者版をリリースしています。プレオーダーしたユーザー向けに出荷を開始しており、今年のホリデーシーズンには消費者版が発売される予定です。

現在、Mira社のウェブサイトではソフトウェア開発キットも公開しており、こちらはUnity 5.5以上で動作します。また先日、アップルのiOS 11が正式にリリースされ、iOS用のARプラットフォームであるARKitが利用可能になりました。『Mira Prism』のようなモバイルAR用ヘッドセットが登場することで、デバイスを手に持って操作するモバイルARに新たな可能性がもたらされそうです。

『Mira Prism』はiPhone 6、6S、7、8に対応しており、同社によると他のiPhoneや他メーカーのスマートフォンにも今後対応する予定とのことです。Android用ARプラットフォームであるARCoreに対応する可能性もあります。

(参考)
UploadVR / AR Startup Mira Raises $1 Million, Starts Shipping Dev Kits(英語)
https://uploadvr.com/ar-mira-1-million-dev-kits/


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード