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活用事例 2018.02.16

HoloLensの販売地域が拡大、ヘルメット付きオプションも

マイクロソフトは、同社が開発するメガネ型MR(複合現実)デバイス「HoloLens」を新たにシンガポールとアラブ首長国連邦で販売することを発表しました。新たな地域での販売に加え、より多くのシチュエーションで利用することを想定し「ヘルメット付きのオプション」も今後提供します。

世界41ヶ国で販売へ

HoloLensは2016年に3,000ドル(約33万円)で開発者版が登場し、最終的にエンタープライズ版が5,000ドル(約55万円)でリリースされました。現在では米国・カナダをはじめ、日本を含めた世界39ヶ国で販売が行われています。

今回、マイクロソフトは新たにシンガポールとアラブ首長国連邦を加え、合計41ヶ国の地域へHoloLensの販売を拡大すると発表しました。

さらに同社はパートナー企業のABCOMRENTSと協力し、ヘッドセットを一時的に利用したい企業向けに、レンタルでの利用も可能にするとしています。レンタルは米国とカナダで最初に提供され、今後数ヶ月でさらに多くの市場へ投入する予定です。

ヘルメットオプションも提供

これに加えて、建設現場や沖合、鉱業などの危険が伴う作業現場でもHoloLensを活用できるように、マイクロソフトはTrimbleと協力。ヘッドセットとヘルメットを統合したオプションを開発しました。同ハードウェアは工業分野の規格ANSIの認定を受けています。

ヘルメットオプションの具体的な価格や発売日は発表されていませんが、今年の第一四半期にはリリースされる予定です。

またTrimbleは、ヘルメットオプションの利用時に必要な情報を統合するためのアプリTrimble Connectを併せて発表しました。Trimble Connectでは、HoloLensを用いた3D設計レビューや協同作業、プロジェクト管理などの機能が提供されます。また、現実世界に対して3Dモデルを整列させる機能も含まれています。

HoloLensはすでに犯罪捜査乗務員訓練建築業の営業遠隔医療理科教材などの活用事例が多く出てきており、様々な産業分野を変革することが期待されています。

(参考)
Microsoft Expands HoloLens Availability, Hard Hat Option Coming Soon / Road to VR(英語)
https://www.roadtovr.com/microsoft-expands-hololens-availability-markets-now-rental-option/

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