Oculus TouchによるVR造形ツールである『Medium』のバージョンが1.1となり、内容に大幅なアップデートが施されています。『Medium』はこれまでもバグ修正や若干のUI変更といった細かなアップデートは積み重ねられていましたが、今回のアップデートは以前までの変化量をはるかに上回るものとなっています。以下に、アップデート内容を大きく3つに分けて見て行きます。
サンプル・道具の追加
アップデート内容の1つ目としては、モデル造形の手段が増えました。製作の参考となるサンプル画像やモデルが追加されただけでなく、自分が持っている画像のインポートも容易になりました。また、モデルと画像を一体にして動かすことが可能となったため、画像をなぞるようにしてモデルを作り上げることも出来るようになりました。さらに、モデルを加工する道具のバリエーションも増えたため、より柔軟に造形を進められるようになりました。
UI・UXの改善
2つ目としては、ホームスクリーン周りの改善が行われました。新しくなったホームスクリーンでは、ファイル閲覧・操作が簡便となっただけでなく、「Medium」の最新ニュースを確認したり、そのままモデルをダウンロードすることが可能となりました。また、モデル造形のテクニックや各種道具の使い方などのチュートリアルビデオも追加されました。
モデル造形後のサポート
3つ目としては、モデル造形後に有用な機能が追加されました。造形中の様子を動画として撮影することが可能となり、自身のOculus Avatarがモデルを造形しているといった形で、客観的にも眺めることが出来るようになりました。また、モデルのテクスチャの色数に基づくポリゴン数削減機能が追加されました。造形したモデルを他の環境で利用したい場合など、簡略化しておいてからエクスポートすることが手軽になりました。
今後のアップデート
2017年4月6日に、OculusのSteve Lord氏によるアップデート内容のライブ配信があり、その際に、Mediumのチームはさらなる改善を予定していると述べていました。『Medium』はOculusを代表するコンテンツとして、これからも積極的に改善されていくことが考えられます。
(参考)
Oculus ‘Medium’ 1.1 Update Brings Major Improvements(英語)
http://www.roadtovr.com/oculus-medium-1-1-update-brings-major-improvements/
※Mogura VR は、Road to VRとパートナーシップを結んでいます。