Manus VRのグローブ型VRデバイス「Prime One」「Prime Xsens」「Prime Haptic」が7月下旬より国内発売されます。取扱を発表したのはアスク社です。各デバイスの価格については問い合わせが必要とのこと。
Manus VRは、現実の手や指の動きをVRに反映することができるグローブ型VRデバイスです。これまで開発者版が販売されていましたが、「Manus Prime」シリーズという名称で製品化されました。グローブは約64gで最大5時間の連続使用が可能となっています。SteamVRやOptiTrack、Vicon、Xsens、PhaseSpaceでのトラッキングに対応しています。
「Prime One」は手や指の向き、関節の屈曲を測定する12種類のセンサーが含まれており、ユーザーの手の動きをトラッキングすることができます。「Prime Xsens」では、Xsensモーションキャプチャスーツに対応しており、手の動きに加えて体の動きもトラッキングが可能です。「Prime Haptic」では、各指に振動を与えるバイブレーション機能が備わっており、装着者に触覚フィードバックを与えることが可能となっています。
なお、写真では「Prime Haptic」にのみVIVEトラッカーがアタッチされていますが、「Prime One」にもVIVEトラッカー及びアタッチメント用パーツが付属します。
アスクが取り扱うManus VR製品は以下の通りです。
Prime One
「Prime One」は、ベーシックなグローブ型デバイスです。Unity、Unreal Engine、MotionBuilder、IC.IDOなどのソフトウェアに直接データをストリーミングすることが可能です。
また、専用ソフトウェア「Apollo」により、グローブの設定や調整や3Dハンドビューアで手の動きを確認することができます。複数のユーザーを管理する場合は個人ごとのキャリブレーションプロファイルを保存することも可能とのことです。
Prime Xsens
「Prime Xsens」は、Xsensモーションキャプチャスーツ向けに設計されています。手の動きをトラッキングする計12箇所のセンサーを搭載する点はPrime Oneと代わりませんが、Xsensモジュールを手の甲に取り付けることが可能となっています。
XsensモーションキャプチャスーツとPrime Xsensを組み合わせることで、3Dキャラクターアニメーション、モーション分析などでの活用が可能とのこと。
Prime Haptic
「Prime Haptic」は、各指にバイブレーションユニットを備え、触覚信号を送ることができるグローブ型VRデバイスです。「Apollo」を使い、グローブの設定や調整が可能な他、Unity用のプラグインの利用もできます。
グローブ仕様
レイテンシー |
5ms |
センサーサンプリングレート |
200Hz |
バッテリー持続時間 |
最大5時間の連続使用(IMUと組み合わせた場合 最大3時間) |
充電 |
Micro USB(5V、ケーブル付属) |
グローブサイズ |
S、M/L(伸縮性生地) |
重量 |
約64g |
接続方式 |
2.4GHz無線接続(独自プロトコル) |
触覚フィードバック |
ケーシング内にプログラム可能な振動モーターを内蔵 |
ストレッチセンサータイプ |
フレキシブルアナログセンサー。ナックルと近位指節間関節(PIP関節)を測定。計10箇所にセンサーを備え、関節は独立して測定。 |
IMUセンサー |
9DOF IMUで測定(親指) |
ストレッチセンサーの精度 |
±7度(平均偏差) |
ストレッチセンサーの耐久性 |
100万回以上の曲げに対応 |
IMUセンサーの精度 |
±3度 |
グローブ素材 |
ハイゲージ、抗菌、スポーツポリエステル |
(参考)株式会社アスク ニュースリリース