巨額の資金調達をしながら、プロダクトの姿が見えてこないため謎のスタートアップMagic Leapは、MR(複合現実)デバイスを開発中です。同社は、この4月に新たにゲーム開発スタジオのFuzzyCube Softwareを買収しました。
コンテンツ開発にも注力
Business Insider誌は、Magic Leapが『Temple Run 2』や『Epic Loot』などのモバイルアプリを手掛けるテキサスのゲーム開発スタジオFuzzyCube Softwareを買収した、と報じました。
Magic Leapが開発中のMRデバイスはいまだにその全貌が明かされていませんが、今回のFuzzyCube Softwareの買収から、同社はコンテンツの制作についても意欲的であることが伺えます。Magic Leapは今年初めに開催されたゲームのイベントD.I.C.E.サミットでもセッションを行っており、ゲーム業界を意識しています。
未だ明かされないハードウェアの全貌
他にも同社は今年に入ってから、顔のスキャニングとマッピングのプラットフォームを開発しているDacuda社の3Dスキャン技術を買収しています。
1月に掲載された公式ブログでは、CEOのRony Abovitz氏は「2017年はMagic Leapにとって大きな年になる」と述べ、2017年中に製品を発売する体制が整っていることを窺わせていました。
今回の買収からコンテンツ開発にも力を入れ始めたことが伺えるMagic Leapですが、しかし何よりも気になるのは、いまだほとんどが明かされていないハードウェアの全貌です。
マイクロソフトはMRデバイスHoloLensを世界中で展開しています。Magic Leapはどういった強みで競争の舞台に上がってくるのでしょうか。果たして謎のベールがいつ捲られるのか、その時期が次の焦点となります。
(参考)
UploadVR / Report: Magic Leap Buys Game Developer FuzzyCube Software(英語)
https://uploadvr.com/report-magic-leap-bought-game-developer/
Magic Leap公式サイト
https://www.magicleap.com/