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Magic Leap 2017.10.18

Magic Leap、5億ドル超の追加調達 累計調達額19億ドルに

現実に3Dオブジェクトを配置することのできるMRデバイス(透過型のARデバイス)を開発中のスタートアップ、Magic Leapは10月18日、シリーズDラウンドで新たに5億200万ドル(約560億円)の資金を調達しました。これまでに調達した金額は19億ドル(約2,100億円)以上になります。

Magic Leapは現在までに巨額の資金を調達した企業として知られていますが、同社は公式な製品発表を一度も行なっておらず、どのようなMRデバイスを開発しているのか注目されています。今回の資金調達にはシンガポール政府の投資ファンドであるテマセクの他、EDBI、Grupo Globo、Janusu Henderson、アリババ、Fidelity Managementなどが参加しています。

今回の資金調達に関して、Magic Leapの創設者兼CEOであるRony Abovitz氏は声明を発表しており、「テマセクをはじめ、新たな投資家が今回の資金調達によってMagic Leap(の事業)に参加することを喜ばしく思う。(中略)また、これまでに我が社を支援してくれている既存の株主にも感謝を述べたい」とのことです。

ARデバイス、『Magic Leap One』が登場か

Magic Leapは多額の資金を調達した企業として知られており、CrunchBaseによると同社がこれまでに調達した金額は19億ドル(約2,100億円)以上になります。同社は現在までに製品やデバイスを公式には一切発表していませんが、TechCrunchの情報では同社は『Magic Leap One』という名称のARデバイスを発表する可能性があるとのこと。

またBloombergの情報では、Magic Leapは同社のデバイスを少数のユーザーに向けて出荷する予定であり、今後6ヶ月以内に製品が発表される可能性があるとのことです。これが、『Magic Leap One』という可能性があります。

参考:Magic Leap、半年以内にMRデバイスを限定提供 シンガポール政府ファンドからさらに資金調達との報道

多額の資金を調達し謎に包まれた企業であるMagic Leapが開発するMRデバイスがどのようなものになるのか、まだ製品が発表される前から期待が高まります。続報に注目されます。

(参考)
TechCrunch / Magic Leap confirms $502 million Series D round(英語)
https://techcrunch.com/2017/10/17/magic-leap-confirms-502-million-series-d-round/amp/


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