撮影後にピント調節ができる「ライトフィールドカメラ」を手掛けるLytroは、空間そのものを撮影可能なVRカメラ「Lytro Immerge」のデモ動画を公開しました。
位置トラッキングができる360度動画
2012年からライトフィールドカメラを提供してきたLytroは、次のターゲットとしてVR市場に向けたカメラ「Lytro Immerge」を開発しています。
通常の360度カメラでは、カメラを設置した固定の位置から周囲を見渡すことしかできません。
一方Lytro Immergeでは、頭の向きに応じて画面の向きが変わるだけでなく、身体を動かすと画面のピントが変わり、動画内で移動しているような映像を実現します。
デモ動画では、体験者の頭の動きにあわせて動画がズームし、カメラの位置が変わったかのような動作を実現しているのが分かります。
https://vimeo.com/179832733
リアリティと没入感を両立
通常の360度カメラで撮影した映像はX・Y・Z軸での回転という”3の自由度”を持ちますが、Lytro ImmergeはX・Y・Z軸での移動を含めた”6DoF(6の自由度)”を謳っています。
また、ゲームエンジンではCGで再現された世界を自由に動き回ることができますが(同じく6DoF)、現実世界を撮影する360度動画やLytro Immergeにはリアリティで劣ります。
Lytro Immergeは、リアリティと高い自由度=没入感を両立したVRカメラと言えます。
座って体を傾ける程度の小さな移動とはいえ、自分の動きにあわせて実写のコンテンツを動ける「Lytro Immerge」を用いれば、今までの360度カメラによる映像より高い没入感が期待できそうです。
Lytro Immerge公式サイト
https://www.lytro.com/immerge
(参考)
Road to VR / Lytro Shows First Light Field Footage Captured with Immerge VR Camera(英語)
http://www.roadtovr.com/lytro-shows-first-light-field-footage-captured-with-immerge-vr-camera/
UploadVR / Lytro Immerge Demo Offers Promising Look at the Future of Lightfield Video for VR(英語)
http://uploadvr.com/lytro-lightfield-hands-on/
※Mogura VRはRoad to VR、UploadVRのパートナーメディアです