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テック 2016.08.05

Valve、部屋を歩き回れるVRトラッキングシステムLighthouseのライセンスを発表 利用は無料

Valveは、同社が提供するルームスケールのVR体験を実現するシステム「Lighthouse」の技術を、サードパーティに対しロイヤリティは無料でライセンス利用可能にすることを発表しました。

Lighthouse

Lighthouseの内部で動いているシステムを公開し、ValveとHTC以外のサードパーティの開発者がこのシステムに適合する製品を製造することが可能になります。

Lighthouseとは

Lighthouseとは、PC向けのVRヘッドマウントディスプレイHTC Viveに搭載されているトラッキング・システムのことです。最大2台のベースステーションを設置することで、最大3m×4mの範囲内を精確にそして完全にトラッキングすることが可能です。HTC Viveで実現しているように、VR空間にいながらにして歩き回ったり、寝転んだり、手に持ったコントローラーを自由に動かすことができます。

Lighthouse

Valveはその特徴を5つに分けて紹介しています。

・360度全方位をカバー(ベースステーションを2つ使用した場合)
・1mm以下の正確な位置把握
・250Hzから1kHzの高速なリアルタイムトラッキング
・低遅延によるスムーズなトラッキング
・低コスト

歩く、手を動かすといった行動がVRでも非常に快適にできるようになったことで、HTC Viveでの体験は他のVRHMDと比べても一段と深い没入感が実現されています。

ライセンスの内容

今回の発表により、サードパーティの企業がLighthouseを使用した製品を作ることが可能になります。Valveによると利用はライセンス方式で、利用に伴うロイヤリティは無料となっています。
Lighthouse

ライセンスが利用可能になった後に提供される開発者キットは以下の内容です。

ハードウェア
・VRHMDやほかのデバイスに装着できるリファレンスモデル
・オリジナルのプロトタイプ製作に使えるEVM基板
・独立した40個の受信センサー
・プロトタイプを改造するためのアクセサリー
・ベースステーション2個

ツール
・ソフトウェアツールキット
・キャリブレーションツール

ドキュメント
・電気系統の解説書
・リファレンスのメカニカルデザイン
・センサーのASICに関するデータシート

ライセンス利用のためにはトレーニングへの参加が必須

ライセンスを利用するためには、ライセンスを獲得した企業から最低1名はトレーニング・セッションに参加する必要があり、受講料として2,975ドルが必要となります。

このトレーニング・セッションの最初のコースは、2016年9月にシアトルにて2回開催されます。10~12人の参加者に対し1人の講師がつく3日半のプログラムです。第1回は9月12日から15日、第2回は9月26日から29日です。

ライセンスに申し込むためには

申込には以下の手順を経る必要があります。

1.Steamアカウントを作成
2.Steam Partnerに登録
3.SteamVR Tracking Licenceに登録


ValveのLighthouseは非常に高精度で、没入感の深いVR体験を実現する仕組みです。その技術が無料で使用できるようになったことで、今後様々なデバイスへ搭載されることが予想されます。

例えば、スマートフォン用のVRHMDに搭載することで、ワイヤレスでのルームスケールのVRが体験できるようになるかもしれません。また、コントローラーも様々な形状・機能のものが登場することが予想されます。

VR体験の質がさらに向上することが期待されます。

公式サイトはこちら
https://partner.steamgames.com/vrtracking/

トレーニングについての詳細はこちら
http://www.synapse.com/steamvr


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