PCメーカーのLenovoは、16日、中国で開催されたイベントで新型のフラッグシップ・スマートフォンVibe X3を発表しました。VRヘッドセットAntVRとの同梱版が発売されます。
Lenovoは、中国のPC、スマートフォンメーカー。同じく中国に拠点を構えるスマホメーカーXiaomiやHuaweiなどがシェアを伸ばしている中、差別化するためにVRを取り組むという戦略をとったようです。中国に拠点を構えるVRヘッドセットメーカーAntVRと提携し、Vibe X3の470ドルの上位モデルにVRヘッドセットが同梱されます。
AntVRは同じく中国に拠点を構えるVRヘッドマウントディスプレイメーカー。2014年6月に、PCと接続するタイプのVRHMDの開発をKickstarterで明らかにし、26万ドル(約3,000万円)を集め、2014年末から出荷しています。今回、Lenovoと提携して同梱されるモデルは、Google Cardboardのようにスマートフォンを装着するタイプのVRHMDで、単体としては149元(約2880円)で販売されています。写真を見る限り、サムスンのGear VRのように端子を差し込んで完全に固定するのではなく、スマートフォンを挟みこむような形で固定するタイプのようです。
Voibe X3はAndroidスマートフォンのため、体験する際にはGoogle Cardboardと同じようにCardboard向けのアプリやYoutubeなどのコンテンツを楽しむデバイスということになりそうです。
2015年11月時点で、Lenovoのスマートフォンは、日本では未発売となっており、販売に関しては発表されていません。
中国の大手のVRへの参入としては、先日ゲーム会社テンセントのVRプロジェクトが明らかになっています。
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(参考)
UploadVR / Lenovo plans to bundle a VR headset with its flagship smartphone
http://uploadvr.com/lenovo-vr/