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活用事例 2017.05.31

段ボール製ARゴーグル、Kickstarterで1日経たずにゴール


Aryzonは、Google Cardboardと同じく“段ボール”製の安価なARヘッドセットを発表しました。製品のKickstarterキャンペーンが開始しており、30日には目標金額の25,000ユーロ(約310万円)を達成しています。

すべてのスマートフォンにARを

Google Cardboard、Daydream、Gear VRといった比較的安価なヘッドセットの登場によって、バーチャルリアリティ(VR)は多くの人が体験できるようになりました。一方で、現実と仮想オブジェクトを合成するAR(拡張現実)はまだデバイスの数も少なく、スマートフォンで徐々に利用が始まっている程度です。

すでに多くの人が持つスマートフォンとそのカメラによってAR体験は実現可能であり、専用のヘッドセットによってより没入感のある体験が可能になると期待できます。

Aryzonが発表したARヘッドセットは、Google Cardboardと同じく多くのスマートフォンで手軽に体験できるということをコンセプトにしています。

https://www.kickstarter.com/projects/aryzon/aryzon-3d-augmented-reality-for-every-smartphone/

ARの性質上、Aryzonの段ボール構造はGoogle Cardboardよりも少し複雑になっています。スマートフォンのディスプレイと鏡、立体レンズを組み合わせ、ガラス板を通して現実の景色と仮想オブジェクトを重ね合わせるという仕組みになっています。

開始1日もせずに目標金額達成

Aryzonによれば、プロジェクトはキックスターターキャンペーンが開始してから1日と待たずに目標金額の25,000ユーロ(約310万円)を達成したといいます。31日現在も、その金額を37,800ユーロ以上まで伸ばしています。

製品のARヘッドセットを受け取るには、29ユーロ(約3,600円)以上の出資が必要です。出資者へのヘッドセットの発送は今年9月を予定しており、これには標準のARマーカー、AR体験のデモが付属しています。

アプリはAndroid/iOS両方で利用でき、近い将来にはソフトウェア開発キットも作りたいとしています。

ARは教育、建設、医療など多くの分野を変える可能性を秘めています。エンターテインメント向けだけでなく、様々なシーンで使える手頃な価格のデバイスが登場することで、AR業界全体が活気づくと期待できます。

(参考)
UploadVR / Aryzon Pitched As The ‘Cardboard of Augmented Reality’(英語)
https://uploadvr.com/aryzon-cardboard/


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