【体験レポ】課題がありつつも握手会など“その場限り”のイベントも可能にするKDDIの「自由視点VR」

11月18日までシダックス新宿歌舞伎町クラブで行われていたKDDIKDDI総合研究所の実証事業、『カラオケVR』は「自由視点VR」と呼ばれる、VRで自分が動いて様々な視点から鑑賞ができるライブ映像です。

体験できたコンテンツは「魔法」がコンセプトのアイドルグループ「マジカル・パンチライン」のライブ、握手会、メンバーとのカラオケ体験ができる「マジカル・パンチラインと一緒にシダックスへ行こう!」です。

ライブシーンでは立って左右に動きながら、踊っている彼女たちを眺めることができます。自由視点VRによるライブは、ライブを360度カメラで撮影する360度動画は、あくまで視聴者視点で周囲を見回すのみですが、今回のライブは5台のカメラでアイドルのライブを撮影して合成しているので、体験者が左右に移動して回り込んでも、現実同様に回り込んで見ることができます。ただし、上下の視点の変更はできませんので、しゃがんでもスカートの中は見えません。

ライブでは手に持ったコントローラーはペンライトになり、推しメンバーのカラーに変えて応援。背景をスタジオや野原など好きな場面に変えて楽しむことも。好きな場所で推しメンバーを好きな角度から眺められることが現実のライブより優れた点です。なお、握手会とカラオケ体験は360度映像になるので、その場から動かず体験します。

握手会など“その場限り”のイベントも可能にしてしまうVR

メンバー全員との握手会は、自分の手はCGの男性の手になり、実際に握手をすることはできませんが、手を握ったタイミングでコントローラーが震えることで握手をした気分を味わえるようになっています。

握手が終わったメンバーが横で楽しそうに雑談している姿をみられるのも360度コンテンツならでは。普段の楽屋ではこんな感じだろうかと、ファンならうれしいシーンです。

カラオケ体験は、メンバー全員とカラオケルームにいるというシーンのため。あくまで自然体でとの指示で撮影されたというカラオケシーン。歌を選択する人、顔を寄せて飲み物をきいてくれる人、他の人と楽しそうにおしゃべりをしている人など、どこを見ていても楽しそうです。このメンバーと実際にカラオケに行けば、こんな光景が見られるのではと感じさせるひとときです。特に、彼女たちから顔を寄せて来ることは現実では決してありえないVRだからこその体験といえます。ファンでなくとも彼女たちともっと一緒にいたいと感じさせられる楽しい体験です。

最近ではCDは売れにくくなっていますが、ライブなど、今このときしか体験できないイベントは人気があります。しかしライブなどのイベントは、ライブハウスや人口が多い東京など大都市圏で開催することが多くなります。もし近所のカラオケルームでもっと手軽にアイドルのライブや握手会を楽しむことができれば、アイドル側にとっては新規のファンを獲得するチャンス、地方のファンにとっては高い交通費や長時間の移動の必要がなくなります。

VRヘッドマウントディスプレイを導入しているネットカフェは多くありますが、カラオケルームであれば元々、大音量の音楽が流すつくりのため、VRライブで大騒ぎをしても問題がないこともうれしいところ。

初めての人にガイドなしで使えるように丁寧な使用説明書もあります。

映像の粗さや、角度を変えて見えるといっても、平面的に見えてしまう部分があるなど技術的な課題はありますが、エンターテイメント業界でのVRの活用の可能性を感じさせるシステムです。

今後、来年2月をめどに規模やコンテンツの拡大等、商業化をすることを計画しているとのことです。

現在体験できる店舗

レストランカラオケ・シダックス名古屋栄住吉通クラブ

期間 2016年11月18日(金)~2016年12月17日(土)

時間 OPEN~23:00(最終受付22:00)

金額 600円(1部屋、1時間あたり)

※別途、カラオケ室料(600円~<一般料金>/1名・1時間)が発生します。

http://info.sdxgp.com/other/vr_nagoyasakae.html

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