Home » 「 VR開発案件を積極的に行う」カヤック、第2四半期決算で意欲示す


活用事例 2017.08.21

「 VR開発案件を積極的に行う」カヤック、第2四半期決算で意欲示す

8月14日、株式会社カヤックは第13期第2四半期決算を発表しました。同社はソーシャルゲームの開発運営、受託開発のクライアントワーク事業、ゲームコミュニティ事業(サービス名「Lobi」)などを展開しています。

決算内容は売上、利益ともに前年比プラス。四半期の事業部別の売上で見ると、中心の2つの事業のうち、ソーシャルゲーム事業は前年比マイナス、クライアントワーク事業は前年比プラスとなりました。なお、QonQ(前四半期)では全体の売上、利益はともにマイナス成長となっています。

・売上高:27億2,000万円(前年同期比+6.3%)
・営業利益:4億8,800万円(同+111.6%)
・経常利益:5億300万円(同+92.2%)
・純利益:3億3,400万円(同+123.1%)

VR/AR開発については、同社のクライアントワーク事業の1つとして位置付けられている旨が明らかにされました。決算説明会資料では、クライアントワークの1つとして株式会社小松製作所(コマツ)向けに制作したARアプリ(Google Tango技術を利用)「スマートコンストラクション」プロジェクションが紹介されています。

また、今後はクライアントワーク事業の拡大をVR/ARが牽引することに期待をしているようです。四半期報告書内のクライアントワーク事業の内容説明では下記のように、VRについて言及されています。

スマートフォンの普及や新しい技術の出現を背景に、WEB領域にとどまらないリアルと連動した案件の増加がみられております。そのような中で、積極的に業務提携を進めるとともに、VRを利用した案件等の新しい取り組みを積極的に行うことで事業領域の拡大を図っております。

これまでにカヤックは上述したようなBtoB向け以外にも、『傷物語VR』や『乖離性ミリオンアーサーVRデモ』などのコンシューマー向けの映像・ゲーム作品も開発しています。2016年2月にゲーム開発会社ガルチを子会社化した際には買収理由に「VRを活用したゲームの開発」を挙げていました。また、同社は社内に「VR部」を立ち上げるなど、産業向けからコンシューマー向けのVRアプリケーション、さらにWeb VRの開発と、国内でも幅広くVR開発を展開している企業です。今後の取り組みにも期待したいところです。

(参考)
カヤック 平成29年12月期 第2四半期決算説明会資料(PDF)
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS01527/49fe3368/931d/446f/adb7/148f5498387d/140120170814456312.pdf


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード