カラオケの楽しさを引き上げるVRカラオケ。JOYSOUND VRで「千本桜」を熱唱してきた。

東京ゲームショウで注目を集めたソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のVRデバイスPlayStation VR(旧コードネーム:Project Morpheus)。ビジネスデー、一般デーともに体験のための整理券がかなり早い時期になくなる人気ぶりでした。

展示されていたコンテンツは10種類。その中でも実写系のコンテンツが「JOYSOUND VR」でした。JOYSOUNDといえば、カラオケを配信しているブランドです。PlayStation VRを装着して楽しむ「VRカラオケ」に挑戦しています。

プレス向けに別室で開催された体験会で、筆者はこのJOYSOUND VRを体験するとともに開発の話を伺ってきました。

image201509201811381マイクを握るコンパニオンのお姉さん。VRデバイスを装着しながらマイクを構える姿はまさこれぞ近未来のカラオケ

歌って始めて感じる心地良さ

体験できた曲は2曲。桜の木の360度写真の前で初音ミクの「千本桜」を歌う「SAKURA TRIP」と、名古屋のアイドルグループOS☆Uのライブ・コンサートのステージ上で一緒に曲を歌う「アイドルとオンステージ」の2種類です。

まずは「千本桜」から紹介しよう。おなじみ初音ミクの「千本桜」を桜の木の下で歌うというもの。曲がかかり始めると全天球撮影された満開の桜が現れます。

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なおこの曲では、歌う声量に応じて桜吹雪が舞うという演出が加えられています。

シーンと静まり返った部屋でしたが、PlayStation VRと密閉型のヘッドホンを装着すれば、そこはVRカラオケルーム。曲に合わせてテロップが表示され、文字が流れていくというこのおなじみの表示を見たら歌ってしまうのは、日本人の習性なのでしょうか。歌わずにはいられません。

実際に声を張って歌ってみるととわかることですが、桜の樹の下で歌いながら、サビに差し掛かって一呼吸おいてから「千本桜ァー」と声を張り上げると一気に舞い散る桜吹雪、確かに気持ちいい体験です。カラオケというのはノッてなんぼなところがありますが、VRで歌うことでノる気持ちが最大限高まります

ここに、もし目の前にミクさんがいて一緒に歌うことができたらどんなに最高な体験になるだろう。そう思いながら実際には静かな部屋で声を張り上げてしまいました。

そんな目の前にいる歌手と一緒に歌いたいという欲求に応えるのがもう一つのコンテンツです。

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アイドルグループのライブ・コンサートでカラオケを楽しむもう一つのコンテンツです。ライブ前に円陣を組んで気合を入れるところからスタート。グループのファンだったらテンションが上がることは間違いないでしょう。

残念ながら曲を知らなかったので歌うことができませんでしたが、ライブということもあって観客の合いの手が盛大。曲がわからずともついつい「ハイ!ハイ!」と合いの手を入れてしまいます。

カラオケで、ももクロの曲になると踊り出す人がいるように、ただ画面の中のテロップを見ながら歌うよりも、ステージ上で一緒に歌う方が踊りたくなるでしょう。また、このコンテンツも、声量に応じてステージ上のスポットライトが強まったりといった演出が組み込まれていました。

このコンテンツを体験して分かることは、カラオケというエンターテイメントの楽しさをVRによってさらに引き上げているということ。PlayStation VRで体験できた他のコンテンツの多くにも当てはまることですが、既に楽しいものがVRによって、さらに楽しいものになります。

体験するときは周りに気をつけること

一通り体験し終わり、千本桜の時にミクさんが表示されたら100%買いだということを一人確信しつつPlayStation VRを外すと、周りには自分を温かい目で見守ってくれているスタッフの皆さんがいました。そういえば千本桜が終わった後、ヘッドホン越しにパチパチという音が聞こえたような…。このコンテンツは、「一人きりで部屋で楽しむ」もしくは「カラオケの気分になれるカラオケルーム」で体験するものだということも合わせて実感しました。

このJOYSOUND VRは、PlayStation VR向けのタイトルとしての配信を目指しているとのこと。デモ版では2曲しかありませんでしたが、JOYSOUNDが配信する膨大な曲のデータベースがVRに対応していくことにも期待したいですね。

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この記事を書いた人

  • KFtb1VIM

    慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、環境省に入省。環境白書の作成等に携わる。ECベンチャー勤務を経て、現Mogura VR編集長、株式会社Mogura代表取締役社長。
    現実を進化させることができるVRに無限の可能性を感じ、身も心も捧げている。これまでに体験したVRコンテンツは展示、配信合わせて500作品以上。現在ももちろんコンテンツを体験し続けており、VR業界の情報集約と提供、コンサルティングに強みがある。また、海外の主要なVRイベントでは必ず現地に足を運び、取材やネットワーク構築を行っている。2016年は6回渡米。

    Twitter:@tyranusii

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    http://www.moguravr.com/writers/