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活用事例 2017.01.07

人気VRゲーム『Job Simulator』が売上300万ドルを突破

VRゲームスタジオのOwlchemy Labsは、1月6日仕事体験シミュレーションゲーム『Job Simulator』の売上が2016年4月のリリースから合計して300万ドルを突破したことを発表しました。合わせて、YouTubeにアップされた関連動画が2億5000万回以上再生されていることから、「これまでに最も人気のあるVRタイトル」とコメントしました。

Job Simulatorは2016年4月にHTC Vive向けにリリースされました。コンビニ店員やオフィスワーカーなど、4つの仕事を体験するゲームになっています。「ドリンクを渡す」、「PCの電源を入れてメールをチェックする」な細かなタスクをクリアしていくゲームですが、最大の特徴は周りにあるものすべてを触ることができることです。仕事そっちのけで紙飛行機を飛ばしたり、シェイクの中にありとあらゆるもをの突っ込んだり…現実では到底できないことを思いつく限り振る舞うことができます。

初期に手に入れた人たちがYouTubeにプレイ動画をアップロードしていき、次第に人気作品になっていきました。その後、PlayStation VR向けには10月中旬、Oculus Touch向けには12月初旬にリリースされました。

Job Simulatorは10、11月の北アメリカで最も売れたPlayStation VRゲームであり、また、Steam Spyのレポートでは10万人のユーザーがいることになっています。

「開発をスタートした直後はVRのみに対応することを目指しました、特にコンシューマ向けVRハードウェアの製品化スケジュールが曖昧な中で、このプロジェクトに賭けることは大きなリスクがありました。」Owlchemy LabsのCEOであるAlex Schwartz氏は述べました。

「このような非常に初期段階にある市場であっても、この数字を見ることで成功していることが分かります。私たちは、自分たちの開発したゲームを、世界中のプレイヤーがこの作品を遊んでいるという事実をとても誇りに思っています。」

また、Alex氏は成功の要因としてYouTuberの存在が大きいと述べています。

「Job Simulatorの成功した大きな要因は、遊んでいるのを見てVRでばかな事をしているのが面白いからです。多くの人たちが自分たちの好きなYouTuberが私たちのゲーム内で遊んでいるのを見ています。これは、VRがどのようにインタラクティブにできるのかを世界中の人たちに見せるのに最適です。このような初期段階でVRゲーム内の映像と動いている自分を合成するMixed Realityのビデオはバーチャルスペースで何が起きているのかを見せるのに最適です。YouTuberやコンテンツクリエイターは簡単に、理解しやすい形で視聴者へVR動画を共有できます。」

同社の他のVRタイトルは、『Base Jumping Sim Aaaaaculus!(2013)』、『Rick and Morty Simulator: Virtual Rick-ality』があります。また、MRビデオをより簡単に作成する『OwlchemyVR Mixed Reality』システムのβテストを行っています。

Job SimulatorはSteam、Oculus Store、PS Storeで購入することができます。すべて英語ですが、前述したようにおふざけ要素が楽しいゲームなので言葉がわからなくても十分楽しめるゲームです。

(参考)

‘Job Simulator’ Surpasses $3 Million in Sales, Becoming “most popular VR title to date” – (英語)

http://www.roadtovr.com/job-simulator-surpasses-3-million-sales-becoming-popular-vr-title-date/

※Mogura VR は、Road to VRとパートナーシップを結んでいます。


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