日本航空株式会社(JAL)は、2017年4月12日から14日の期間中、羽田空港国際線サクララウンジにVR体験エリアを設置し、ラウンジの顧客満足度向上にVRが寄与するかの実証実験の結果を発表しました。
今回の実証実験では、端末の提供と当日スタッフの派遣をKDDI株式会社、360度動画コンテンツを提供を株式会社360Channel、アプリ制作を株式会社VRizeが担当、計4社で取組として行われました。
使用された動画コンテンツと、実証実験の結果は下記のとおりです。
• 巨大な恐竜が太古へ誘う〜福井県立恐竜博物館〜
• 紅葉の京都 2016
• 2016 The Lantern Fest
• 青森ねぶた祭
実証実験の結果
属性
本実証実験のVR体験ゾーンの場所が、羽田空港国際線サクララウンジスカイビュー利用者に限定されていることもあり、 男性体験者が約80%を占めたとのことです。 また、 年齢層も40代以上の方が約70%を占めました。
VR認知度/初体験の割合/VR端末保有率
VRに対する認知度は90%以上と高い数値が出ていたものの、初体験者が90%以上、端末所持者は5%未満という結果になりました。VR自体の認知は広まっているものの、VRを体験できる場所やVRデバイスの購入方法が認知されていないことが推測されます。
VR動画を体験しての感想
本実証実験で使用された動画コンテンツの中で最も視聴されたものは『青森ねぶた祭』でした。費用と場所の関係で体験したくてもできないイベントや行事、観光を疑似的に体験することが可能という360度動画の利点が顕著に表れた結果であると推測できます。また「再度利用したい」と回答した方が95%を超えていました。
JALサービス内でのVR利用の可能性
JALサービス内でのVR利用の可能性としては、ラウンジ、機内共に「VR視聴サービスがあれば利用したい」と90%の方が答えました。4人に1人の方が「有料でも利用したい」と回答し、今後の360度動画において有償コンテンツの可能性が見える結果となったとのことです。
(参考)
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000020337.html