6月、Appleは9月に公開される次世代iOSにてiPhoneとiPadがAR機能に対応することを発表しました。その開発プラットフォーム『ARKit』によって様々なARアプリやデモが制作されています。iOSの標準カメラでジェスチャー認識を可能にするSDK『Clay』が発表されました。
『Clay』とは
『Clay』は、iPhoneやiPadのカメラによって30以上のジェスチャーを認識するSDKで、これによってユーザーはアプリやデバイスをジェスチャーによって操作できます。以前公開された動画では、PCや照明、VRアプリをジェスチャー操作する様子が紹介されており、映画『マイノリティ・リポート』の世界を彷彿とさせます。
https://www.youtube.com/watch?v=Nqdsk4_COdU
MicrosoftのARデバイスであるHoloLensのように、ユーザーはジェスチャーによってバーチャル空間内のオブジェクトやインターフェイスを、直感的に操作できます。iPhoneやiPadという普及率の高いデバイスでジェスチャー操作を可能にするSDKが登場したことにより、ジェスチャー操作に対応したiOSアプリやゲームが開発され、ジェスチャー操作が普及する可能性が考えられます。
『Clay』は『ARKit』に対応しているため、トラッキングセンサーなどの外部デバイスを接続する必要がなく、デバイスのカメラだけで使用できます。リリースは来週から再来週の間を予定しており、Unityエンジンにも対応しています。サムスンのGalaxyスマートフォンへの対応も計画中で、近々リリースする予定です。
(参考)
UploadVR / Clay Brings Gesture Tracking To Apple’s ARKit With No Extra Hardware(英語)
https://uploadvr.com/clay-brings-gesture-tracking-to-apples-arkit-with-no-extra-hardware/
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