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遠隔コミュニケーション 2017.10.18

VRでリアルタイムに遠隔接客 複数人で視界共有

VRアプリ制作ツール『InstaVR』を展開するInstaVR株式会社は、VR体験者の視界をオペレータが同時視聴可能な「遠隔VR接客サービス」の提供を10月18日より開始すると発表しました。これにより『InstaVR』導入企業は、VR体験者の視界を複数人が同時視聴可能な状態で、離れた場所でのリアルタイムな接客・案内を可能にします。

『InstaVR』は、プログラムコード不要の直感的な操作でWebベースのVRアプリの制作や配信が行えるツールです。2017年6月には、360度動画ストリーミング配信の機能が追加されました。

iOS、Android、Google Cardboard、Gear VR、Oculus Go、Daydream、HTC Vive、Oculus Rift、ウェブ(デスクトップ/モバイル)のVRプラットフォームで利用可能です。

これまでInstaVR導入企業が、VR体験者の視界を共有するには、デスクトップモニターに体験者の視界を表示する必要がありました。そのため、体験者と体験者の視界を共有する人が物理的に同じ部屋にいなければいけませんでした。

上記の問題は、今回のサービス提供により改善され、離れた場所からVR体験者の視界の同時視聴が可能になるばかりでなく、企業のオペレータが『InstaVR』のウェブダッシュボードを通じて、体験者のVR体験をリアルタイムに更新することもできます。

同サービスは、オペレータとユーザーの1対1または1対多、多対1、多対多のいずれでも行うことができます。また、遠隔VR同時視聴を有効時の体験はサーバーに保存されるので、過去の体験者の視界をいつでも再生して振り返ることが可能です。


遠隔VR接客中の画面

同社は遠隔VR接客サービスの活用事例を挙げています。たとえば不動産業者や建設業者は、世界中にいる顧客にバーチャルツアーで物件を案内しながら最も重要な住宅の特徴を紹介し、リアルタイムで顧客の質問に答えることができます。

また企業の研修講師は、同じ部屋にいなくても遠隔VR同時視聴を通して指導およびテストをすることにより、複数拠点の社員の学習を支援することができます。体験したVRは全てサーバーに保存されるので、後から体験内容を見直し、何が視界に入っていたかを確認できるので、体験内容や案内を継続的に改善することができる、としています。


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