横浜の常設ライブホログラフィック劇場「DMM VR THEATER」にて2017年6月1日から7月2日に上映されている怪談公演『コワイコエ 稲川淳二のお葬式』。先日、関係者上映会がありましたので、その様子をレポートします。
シアターに入って一番最初に目に入ってくるのは、舞台の前にあるのは棺。そして舞台奥のスクリーンに映されているのは祭壇。
入っていきなりの棺と祭壇。ここ、劇場でしたよね…。
着席してから聞こえてくるアナウンスも「本日は故・稲川淳二のお葬式に足を運んでいただきありがとうございます。」と、上映が始まる前から
そして上映が始まって映し出されるのは、ステージに浮かび上がるホログラフィック映像の稲川淳二さん。あれ?今日は稲川さんの葬式だよなあ……。そして舞台上の彼はと「故人はコワイ話が好きでした。皆さんもコワイ話で見送ってください」と観客に話しかけ、そして怪談が始まります。
この日に上映された怪談は『猫が鳴く』『かくれんぼ』『北海道の花嫁』『霧の事故現場』の4本。上映回によって4つのパターンがあるそうです。
基本的に舞台後ろのスクリーンで上映されますが、要所要所でDMM VR THEATERの売りのホログラフィック映像での演出が怖さを掻き立てます。
本編については来場して体験していただきたいですが、声優さんによる語りとともに9.1chマルチサラウンドシステムで流されるサウンドはさすがの劇場の臨場感で、会場からは上映会に参加していた女性の叫び声も!そういう私も見ているときに背中に冷たい風を感じましたが、今日はそういう演出効果はないですよね……。
上映終了後は祭壇に献花する時間があり、また参列者にはお清めの米も配られるなど、映像・音響技術だけでなくシチュエーションも含めて「ヴァーチャルお葬式」を演出していて、ロケーション型ならではの体験でした。
その後、上映会に一緒に「参列」していた稲川淳二さんによるトークセッションがありました。
「自分がでてきた時、ドッペルゲンガーだと思った。見ている自分は誰だと一瞬思った。」「若いみなさんはいろいろ見てらっしゃると思うけど、私なんかからするとありえない」体験をされた、今年で70歳になられる稲川さん。ご自身の葬式でも何かしてやろうと楽しそうに語られていました。
『コワイコエ 稲川淳二のお葬式』は横浜の「DMM VR THEATER」にて2017年6月1日(木)~2017年7月2日(日)の上映です。
https://vr-theater.dmm.com/schedule/kowaikoe
※通常の上映では、稲川淳二さんは映像のみの出演になります。
本公演の以前の紹介記事
http://www.moguravr.com/dmm-vr-theater-inagawajunji/