アメリカの市場調査会社IDCの最新レポートによると、(PC向けの)VRヘッドセット自体の満足度は高く、使用時間は月6時間前後となっているという結果が示されています。
満足度は高いが、使用時間は長くない
IDCによると、回答者は自分のVRデバイスに全体的に満足しており、10点満点の評価のうち、ユーザーの満足度は平均7.5点となりました。なお、IDCによるレポートでは、Oculus RiftやHTC VIVE、およびPlayStation VR(PSVR)を含むハイエンドなVRヘッドセットの利用者1,643人を対象に調査を行っており、Oculus GoやOculus Questなどの一体型VRヘッドセットおよびスマホ向けVRなどは調査対象に含まれていません。
VRヘッドセットの所有者は、それらのデバイスを月に平均6.2時間程度使用しています。最もアクティブなユーザーの上位12%が毎月16時間以上使用する一方、65%は毎月5時間未満の使用にとどまっています。
PSVRはやや多く使用される
所持するヘッドセットによる使用時間の違いも見られ、PlayStation VRは月平均6.8時間使用されているのに対し、Oculus RiftやHTC VIVEなど、PCベースのヘッドセットは月に約5.4時間となります。
これはユーザーの購買行動を反映しているものと言えるでしょう。2019年3月、ソニーは420万台以上のPSVRを販売したことを発表しています。(参考記事:PSVRの世界販売台数が420万台を突破)OculusとHTCはまだ販売数を発表していませんが、これらの数字はPSVRと比較して減少すると思われます。
地域の違いも影響か
注目すべきことに、このレポートでは地域ごとのユースケースの違いが強調されています。日本のユーザーは特にゲームに興味があり、過去3ヶ月間で73.4%のユーザーがVRゲームを楽しんでいます。その一方で、ドイツのユーザーは他の地域に比べて動画を見る人が多く、60%のユーザーがVRヘッドセットを使って動画を視聴しています。
(参考)Variety