人気VRゲーム『Raw Data』の開発スタジオ、次回作の「手を振って走るレースゲーム」にも注目

HTC Vive向けで注目を集めたVRゲームの1つが『Raw Data』です。『Raw Data』は、両手に銃や剣を持って敵を倒していくアクションゲームで、さらにオンラインで協力プレイもできるというもの。2016年7月に配信を開始し、同月に100万ドル(約1.1億円)の売上を達成しています。

開発を手がけたSurviousは、2作目となるHTC Vive向けのVRレースゲーム『Sprint Vector』のプロトタイプをサンフランシスコで開催されたGDC2017で展示していました。

ティザー映像

“手を振って走る”当たり前のような難しさ

このゲームはVRで3次元で構成されているコースを実際に手を振って走ったり飛んでタイムを競うレースゲームとなっています。いわゆる通常のレースゲームと異なるのは、車を運転するレースゲームではなく、自分が走るという点です。

操作は非常に直感的です。コントローラーのトリガーボタンを引きながら、手を交互に振る(走る動作と同様)ことで前に走ることができるほか、両手を同時に下方向に振り下ろすことでジャンプが、そしてジャンプ中に手をスーパーマンのように前に突き出すことで飛距離を伸ばすことができます。また、要所要所にあるボルダリングのような壁は登ることができます。

https://www.youtube.com/watch?v=2AIX-GfoXFs

筆者も体験しましたが、このゲームで速く走るためには、手を振る速度を速くする必要があり、その体験はもはやゲームというよりは運動でした。非常にスピード感のあるゲームのため、数分の体験が終わった直後には汗をかき、「走りきった感覚」が残ります。

このゲームで感心したのは、走った感覚があまりにも自然だったことです。これまでも、手を振ることでVRの中で移動するゲームはありましたが、どうしても手を振り下ろした感覚と、VRの中で移動する距離に違和感があり、場合によっては酔ってしまうなど、あまり快適な体験とは言えません。

『Sprint Vector』では、人間離れしたスピードでの移動ながら、酔やすさは比較的抑えられている印象でした。走っている際の流れるようなエフェクトや、移動距離の調整など、「走る」ことを実現するためにかなり配慮していることが伺えます。

Surviousによると、『Sprint Vector』の発売日は未定で、展示をしていたのはまだ非常に初期段階のプロトタイプとのこと。プロトタイプにしてはレベルが高く、製品化されたときのクオリティに期待したいところです。

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この記事を書いた人

  • 慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、環境省に入省。環境白書の作成等に携わる。ECベンチャー勤務を経て、現Mogura VR編集長、株式会社Mogura代表取締役社長。
    現実を進化させることができるVRに無限の可能性を感じ、身も心も捧げている。これまでに体験したVRコンテンツは展示、配信合わせて500作品以上。現在ももちろんコンテンツを体験し続けており、VR業界の情報集約と提供、コンサルティングに強みがある。また、海外の主要なVRイベントでは必ず現地に足を運び、取材やネットワーク構築を行っている。2016年は6回渡米。

    Twitter:@tyranusii

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