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活用事例 2017.03.06

HTC Vive、中国でのユーザー満足度は高く期待が急上昇 調査結果が公開

 
2017年2月、中国国内の約2,500名(この内の62%はHTC Vive所有者)に対して、VRに関するアンケート調査が行われました。アンケート結果からは、現時点でHTC Viveを所有しているユーザーの満足度が高いことに加え、未所有者の期待も急激に高まっていることが明らかとなりました。

ユーザーは比較的裕福な都市部在住の20歳以上の男性

アンケートによると、現時点でのHTC Viveユーザーの約95%が男性であり、年齢別でみると、20代中盤から30代中盤にかけてが半数を占めていることが判明しました。

また、ユーザーの所在地は沿岸の大都市が中心となっており、中国のシリコンバレーとも言われる深センを含む広東地方が最も多いユーザー数を記録しました。さらに、ユーザーの過半数がモバイル端末としてiPhoneを所有していました。これは、iPhoneがモバイル端末としては高価であり、中国全体でのシェアが25%であることを踏まえると、ユーザーは比較的に裕福な層が占めていると推測されます。

豊富なコンテンツとVR体験の向上がVive選定の決め手

2016年6月の調査時(約100名に対して調査)と比べて、満足度が2倍となりました。

この背景としては、ヘッドセットのワイヤレス化機器の登場や装着時の快適度のアップが考えられます。

また、HTC Viveの購入理由として最も多かったのが、コンテンツの豊富さという観点でした。実際、2017年2月時点にてHTC Viveで体験できるコンテンツ量は、OculusやPSVRを大きく上回っています。

ユーザーのVRコンテンツに注ぐ費用・時間は高め

ユーザーがHTC Viveで楽しむコンテンツとしては、エンターテイメントや360度画像/動画などと、特段に変わったものはありませんでした。

しかし、過半数のユーザーが毎月8件以上のコンテンツをダウンロードし、かつ100元(約1,600円)以上の金額を費やしていることから、ユーザーは非常に熱心にVRコンテンツを消費していると伺えます。

ただコンテンツを購入するだけでなく、プレイ時間も比較的長めという結果となっています。一般の消費者らは平均して週5時間、開発者らは週8時間をVRコンテンツに費やしていることがわかりました。

加えて、中国国内のユーザーは広い空間でのVR体験を好み、かつ作動できる環境にある模様です。12平方メートル以上の空間をプレイエリアとしてSteamVRで設定しているユーザーは、全世界ではわずか3%であるのに対して、中国では約20%にまで達しています。

また、HTC Viveを所有していないと答えた回答者の内で「今後、HTC Viveを購入しようと検討している」と回答した割合が、この半年の間で6.9%から54.7%へと飛躍的に増加しており、潜在的な需要が高まりが伺えます。

(参考)
2017中国虚拟现实用户分析报告(英語)
http://u3915321.viewer.maka.im/pcviewer/R1HEHKCZ


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