スマートフォンからVRへ HTCが上海の工場を約100億円で売却

中国のメディアChina Dailyによると、HTCは上海に保有するスマートフォンの工場を売却することを決定しました。売却金額は6.3億元(約100億円)です。

スマートフォンからVRへ

売却されることになった工場は、HTCが中国本土に保有する主要な工場のうちの1つで、約11.4万平米の敷地面積を誇るスマートフォン向けの工場でした。売却先は、同じく上海に拠点を構えるShanghai Xingbao Information Technology(上海星保信息科技)です。

HTCのスマートフォン事業はここ数年苦戦を強いられており、業績不振に伴う従業員の解雇などを行っていました。2017年1月の決算発表では、売上高が前年比で35%以上になることが明らかになっていました。

上海工場の売却後、スマートフォンの製造は、主に本国である台湾にある工場で行うことになります。売却益は同社が注力するVR事業、HTC Viveの展開に充てられると推測されます。

HTC Viveは2016年4月の発売以来、全世界で使用されているPC向けのVRヘッドマウントディスプレイです。3m×4mの範囲を自由に動けるルームスケールシステムが特徴で、日本、中国などでのアーケードでも多く使用されています。

一方、HTCはグーグルのスマートフォンPixelの製造を担当しているスマートフォンメーカーでもあります。Pixelはグーグルの立ち上げたスマホ向けVRプラットフォームDaydreamの対応端末です。

スマートフォン事業の縮小とVR事業へのさらなる注力が、HTCにとって功を奏するのか、注目したいところです。

(参考)
http://www.roadtovr.com/htc-to-sell-shanghai-smartphone-factory-for-91-million-invest-proceeds-in-vr-vive-business/

http://www.chinadaily.com.cn/bizchina/tech/2017-03/18/content_28600227.htm

※Mogura VRはRoad to VRとパートナーシップを結んでいます。

この記事を書いた人

  • 慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、環境省に入省。環境白書の作成等に携わる。ECベンチャー勤務を経て、現Mogura VR編集長、株式会社Mogura代表取締役社長。
    現実を進化させることができるVRに無限の可能性を感じ、身も心も捧げている。これまでに体験したVRコンテンツは展示、配信合わせて500作品以上。現在ももちろんコンテンツを体験し続けており、VR業界の情報集約と提供、コンサルティングに強みがある。また、海外の主要なVRイベントでは必ず現地に足を運び、取材やネットワーク構築を行っている。2016年は6回渡米。

    Twitter:@tyranusii

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