ケーブルを気にせずHTC Viveを使用可能に。バックパック型コンピュータ「Omen X」がHP社から登場

HTC Viveのルームトラッキング機能による没入感の向上を目的として、ユーザーの背中からHMDへの電源供給を可能にするバックパック型コンピュータ「Omen X」のプロトタイプが、HP(ヒューレット・パッカード)社より発表されました。

Omen X

HTC Viveの問題点を解消する「Omen X」

HTC Viveの一番の特徴としてはルームトラッキング機能が挙げられますが、動き回る際にHMDから延びるコードが邪魔になるという問題点があります。

HP社の副社長であるMike Nash氏も、「HTC Viveを使用した際の第一印象は信じられないほどクールだと実感した。しかし第二に感じたことは、コードが非常に邪魔であるということだ。HTC Viveを使用中につまずく人はほぼいない。ということは皆がプレイ中、多少なりともコードを意識しているということだ。」のように述べており、コードの存在がVRの没入感を削ぐと主張しています。

アメリカのThe VOIDやオーストラリアのZero Latencyなど施設型で歩き回るタイプのVRアトラクション施設では、VRヘッドマウントディスプレイを装着して、背中のバックパックにPCを背負って体験します。

「Omen X」はHTC Viveにフォーカスし、その問題点を解消するため開発されています。十分な処理能力と交換可能なバッテリーを有しており、バックパック型でユーザーの背中から電源供給を行うため、より広範囲でストレスの軽減されたルームトラッキング体験を可能にします。

Omen X

本体重量は10ポンド(約4.5kg)未満、処理による加熱により背中が熱せられるのを防ぐため、デュアルファンの通気機構が搭載されているとのこと。

Omen X

USBポート×2、HDMIポート×1のほか、オーディオコンポジャックやDC出力ジャックも確認できる。試作版と製品版とで筐体デザインは変更される可能性があるとのこと

現時点で発表されているものは開発者向けのプロトタイプのため、一般コンシューマ向けの価格およびスペック構成がどのようなものになるかは不明ですが、HTC Viveが問題なく動作する処理能力は有するものと思われます。

縮小傾向にあるPC市場にて、Omen Xのような“ウェアラブルPC”が新たなターゲットを確保することができるのか、今後の動向に注目が集まります。

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(参考)
The Omen X VR PC from HP is a backpack computer that weighs less than 10 pounds and should be able to power an HTC Vive.(英語)
https://uploadvr.com/backpack-pc-vr-makes-question-choices/

HP sheds some more light on the Omen X VR PC backpack(英語)
http://techcrunch.com/2016/05/27/hp-omen-x-vr/

この記事を書いた人

  • fukafuka_san

    VRやARなどのロマン溢れる最先端技術に興味のある理工系大学院生です。趣味でホームページや動画の制作も行っており、現在は「Mogura VR」さんにてVR関連の記事を執筆しております。

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