場合分けも自由自在 ディズニー・リサーチ、知覚認識の実験にVR活用


VRの活用分野として、シミュレーションやトレーニングがあります。

ウォルトディズニーの傘下であるディズニー・リサーチはVRを使った人間の知覚認識を調べる実験を行いました。ディズニー・リサーチはウォルト・ディズニー社でさらなるモノづくりを向うための研究を行うグループです。

VRを使った人間の知覚認識の実験

人間がどのようにモノを知覚し、それに応じてどのような動作がとられるのかを研究し、VR内でもより自然な動作を生み出すための情報を集めることが今回の実験の目的とし、VRヘッドセットを装着した状態で、投げられる実際のボールをキャッチするという実験を行いました。

https://www.youtube.com/watch?v=Qxu_y8ABajQ

実験では、ボールを見えなくしたり、ボールの軌道線を映し出すなどVR技術の利点を活用しています。

条件を変えて様々な状況でボールをキャッチするという実験を行った結果、あるタイプの実験で興味深いことが見られました。それはVRでボールを見えなくしてしまい、ボールの軌道線と落下ポイントのみを見せるという状態でキャッチする実験でした。

通常、人間はボールの動きに合わせてキャッチするポイントを探るかのように手を動かします。この実験ではボールが落ちるポイントに”先に”手をおいて、ボールが手の中に収まるのを待つという不自然な動作を行ったのです。

実験から人間にはボールに合わせて手を動かすという反射動作があり、ボールが見えない場合はその反射動作がなくなり不自然な動きが生まれるということが分かりました。今回はボールを使った実験でしたが、実験から得られたデータはより自然な動作ができるようにVR体験の質を向上されるために応用されます。

VRを駆使した研究実験

実験はVRにおける人間の知覚認識を調べたもので、研究者はVRにおける人間のより自然な行動を生み出すための情報を集めることができました。VR技術を用いることでボールの軌道線を映し出すなど、現実の研究では実現の難しい環境条件を生み出すこともできます。

今回の研究に関わった研究者は、「VRと実際の世界を融合することで、VR体験の質を向上するためのより複雑な実験も行うことができます。今回の実験でVRを用いた実験のさらなる可能性を見出すことができました」と語っています。

今後もVRがどのように研究実験に応用されていくのか期待が高まります。


(参考)
Disney Research Shows How VR Can Be Used to Study Human Perception http://www.roadtovr.com/disney-research-shows-vr-can-used-study-human-perception/ (英語)

Disney Research 公式 Catching a Real Ball in Virtual Reality
https://www.disneyresearch.com/publication/catching-a-real-ball-in-virtual-reality/ (英語)

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この記事を書いた人

  • Ryo

    いろんな言語を勉強している言語オタクです。VRにも興味があるからVRオタクです。でもゴールデンレトリバーも好きだからゴールデンレトリバーオタクでもあります。VRにはゲーム以外にも教育や福祉、医療などでも大きな可能性があると思います。そんなVRを様々な側面からわかりやすく紹介できるようのほほんと頑張ります。

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