元素の周期表を空間に表示 教育にHoloLensを活用

Microsoft HoloLensの登場によって、現実に3DCGを融合させてあたかも目の前に存在しているかのように見せる技術(AR技術、MR技術)が一般の開発者の間でも注目を集めています。この技術を様々な分野に応用しようという動きが広まっており、今回教育に応用しようというアプリ『MyLab』が登場しました。

視覚的に原子を学ぶ

『MyLab』はMR/VRデザイナーのLucas Rizzotto氏によって発表された教育アプリケーションです。本アプリは、原子の構造を視覚化するインタラクティブな周期表を用いる事によって、原子の概念と私たちの感覚とを結びつけることを目指しています。

従来の周期表はHやLiのような元素の表記や原子量などの数字が並んでいるだけのもので、大抵の人にとって非常に退屈なものでありました。特に初めて周期表を目にするような初学者にとっては一つの壁とも成りうる存在です。

しかし、以下の紹介動画にあるように『MyLab』の周期表では、元素を選択すると原子の構造が視覚化されて表示されます。電子が核の周囲を回っていることが一目瞭然です。さらに、正しい原子同士を近づけることで分子を作成することも可能です。分かりやすさもさることながら、見た目も紙の周期表に比べて楽しげで初学者に優しいように思われます。

YouTubeの紹介動画

https://www.youtube.com/watch?v=MbOoeTlDG_w

MRの教育分野における可能性

学習において、余計な面倒や難しさはできるだけ排除したいものです。教科書説明が文字ばかりなせいで学習意欲が失せてしまった経験のある人も多いでしょう。また、PCの扱いに不慣れな人がPCを用いた教材を扱う場合、キーボードの操作や”戻るボタンが左上にある”といったようなお約束を習得するために多くの苦労を伴います。

ここで、MRは3DCGをあたかも目の前にあるかのように見せる技術です。そして、”目の前に存在する”ものを指で動かすというのはインターフェースにおいて最もわかりやすい形式ではないでしょうか。

さらに、MRは立体的な表現が可能なため、動物の原寸大を表示したり、星座を映し出したりといった視覚的な表現がほとんど制約なく行えるようになります。子供たちが興味を持ってくれる様子が目に浮かびますね。

HoloLensの値段が30万円以上という非常に高価なもので、MRが未だ試行錯誤の段階だという事もあり、MRの普及にはまだ時間がかかるように思われます。しかし、『MyLab』は周期表を通じてMRの教育における可能性を私たちに示してくれたといえるでしょう。

『MyLab』は、Microsoft Storeで無料ダウンロードできます。

(参考)
‘MyLab’ on HoloLens Brings an Interactive Periodic Table to the Chemistry Classroom(英語)
http://www.roadtovr.com/mylab-hololens-brings-interactive-periodic-table-chemistry-classroom/

Mogura VRは、 Road to VRとパートナーシップを結んでいます。

 

この記事を書いた人

  • キタイ

    情報系大学生。GAME ONでPSVRを体験して以来VRに関心を持つようになりました。いろいろな事に興味をもって勉強するように心がけています。HTC Vive購入しました

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