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テック 2016.08.16

MRデバイスHoloLensを航空会社はどう使っているのか

マイクロソフトが3月に開発者版の販売を開始したMRデバイス「HoloLens」。様々な用途での使用が期待されるこのデバイスですが、今回はその使用事例の中から2つ、動画を交えて紹介します。

MRを飛行機整備士の訓練に活用

https://www.youtube.com/watch?v=GjZgI2oDcwM

まず紹介するのは、日本航空(JAL)向けに提供された、飛行機整備士の訓練用アプリケーション。こちらはHoloLensを通して現実世界に飛行機のジェットエンジンを表示させ、内部構造を分解して個々の部品について詳しく知ることが出来たり、実際にエンジンが動くまでの流れなどを学ぶことが出来ます。

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JALによれば、現在の整備士養成訓練は、航空機が運航していないスケジュールを活用するなど訓練時間が限られており、またエンジンを開けないと見ることができない内部構造の教育は,
実物ではなく平面図で実施しているとのこと。HoloLensを活用したこのアプリケーションによって、いつでも、どこでも、そしてリアルな訓練を行うことが出来そうです。

山火事の消火活動がよりスムーズに

もう1つの活用事例は、山火事の消火活動におけるオペレーションに使用するソフトについてです。アメリカの航空機会社ボーイングによって公開されているこの動画では、2人のオペレーターが現実世界で、消防士やヘリコプターの位置など様々な情報が出力されている3次元の地図を共有し、指揮を行う様子を見ることが出来ます。

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職業訓練や危機管理といった領域にも活用されるMRデバイス「HoloLens」。今後、こういった訓練用途やシミュレーションの分野でさらに役に立つことが期待できそうです。

(参考)
BOEING INNOVATION:UAVs. Holograms. Wildfire.
http://www.boeing.com/innovation/

Boeing is Using the Microsoft HoloLens to Fight Wildfires
https://www.vrfocus.com/2016/08/boeing-is-using-the-microsoft-hololens-to-fight-wildfires/


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