インテルは、同社がMRデバイスHoloLens向けに提供しているユーザーインターフェース(UI)「Windows Holographic」を2017年にWindows10を搭載した全てのPC向けで利用できるようにすることを発表しました。
インテルが開催中の開発者会議でCEOのブライアン・クラーザーニッチ氏が明らかにしたもの。インテルとマイクロソフトは共同でMRデバイス向けのPCやヘッドマウントディスプレイの開発を行っていくとしています。その最初のモデルは12月にお披露目予定です。
3D空間におけるUI「Windows Holographic」
Windows Holographicは、マイクロソフトが開発中のMRデバイスHoloLensで使用されているユーザーインターフェースです。3D空間上にメニューやウィンドウを呼び出し、前後上下左右に自由に動かすことができるほか、指のジェスチャーを使用した操作が可能です。また、商品など3Dのグラフィックと2Dのウィンドウを並べるなど3Dと2Dをシームレスに表示させることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=rCRa_l8YZ7k
今回の発表により、2017年からはHTC ViveやOculus Riftを始めとするVRデバイスでHoloLensのUIが利用できるようになることを意味します。
https://www.youtube.com/watch?v=Gu09UWqS8-Q
これまでも『Envelop VR』や『Virtual Desktop』など、VR内にウィンドウを配置するようなVR用のアプリケーションはリリースされてきました。しかし、3Dの奥行きを活かしたVRならではのUIには至っておらず、360度に画面が広がっているに過ぎませんでした。Windows Holographicは奥行きを前提としたUIになっている点がポイントです。
マイクロソフトの公式ブログでは「幅広いVRデバイスに対応する」とされており、その実現に期待したいところです。