ARとVRを用いた次世代CCG(コレクティブル・カードゲーム)『HoloGrid: Monster Battle』。米VRメディアUploadVRがその完成度の高さについてハンズオンレビューを行っています。
今回は、このゲームの内容を説明しながら、体験談を紹介します。
”ホロチェス”を超えた!?次世代カードゲーム『HoloGrid: Monster Battle』
『HoloGrid: Monster Battle』は、『マジック・ザ・ギャザリング』や『Hearthstone』のように、手持ちのモンスターカードを用いて対戦するカードゲームです。VRとARへの対応が発表されており、モンスターたちがまるで目の前の卓上で闘っているかのような体験ができます。なおスマートフォンやPC向けにもリリースされる予定。
ローカルやリモート環境での対戦に対応しており、オフラインプレイも可能です。対戦の様子は、さながらスター・ウォーズIVで登場した“ホロチェス”を彷彿とさせます。
映画「スター・ウォーズIV」に登場した、モンスターの駒同士が戦うホログラムのチェス
『HoloGrid: Monster Battle』の対戦の様子
新たなタイプのARゲーム
数日前、『HoloGrid: Monster Battle』を実際にプレイした際のハンズオンレビューが公開されました。体験者はiPadの背面カメラを使用してテーブル上にモンスター(カード)を配置し、戦いを指揮しました。カメラでモンスターを現実に投影するのは『ポケモンGo』と同じですが、体験自体はまったく別のものだったと語っています。
体験者は、「カード表面にプリントされた2Dのモンスターたちが、精巧な3Dフルアニメーションモデルとして目の前に現れる様子は感動を覚えた」と語っています。
プレイヤーはチャンピオン(リーダー)カード1枚、ミニオン(手下)カード3枚、スペル(呪文)カード2枚の合計6枚のデッキを組み、相手のチャンピオンの撃破を目指して戦います。各モンスターにはそれぞれに基本攻撃力と防御力があり、中には独自の能力をもったものもいます。能力を最大限に活用することで戦況を逆転させることができるなど、戦略性の高さを感じたとのこと。
奥の大きなモンスターがチャンピオン(リーダー)カードであり、撃破目標
プレイの中で体験者が特に気に入ったのは、モンスター同士のバトルとのこと。図体の大きいモンスターが小さなミニオンを持ち上げてその頭をガブリと噛み、死体を元のグリッドに押し込むというエキサイティングな場面を目撃すると、まるで血みどろな闘技場の観客になったような気分を味わうことができたと興奮して語っています。
チャンピオン(リーダー)カードのうちの一体、デカイ図体でサディスティックな戦いを繰り広げる
垣間見える未来のホログラムの姿
また体験者はARデバイス「HoloLens」を使用した対戦もプレイ。背面カメラでボードをとらえる必要がないため常にモンスターが表示。本当にモンスターがその場に存在するかのような感覚を味わえたとのこと。HoloLens使用時はタッチスクリーンをタップする代わりに人差し指と親指でモンスターをはさみ、ボードの任意の位置に配置します。
HoloLens版はまだ試作段階でしたが”ホロチェス”のイメージにより近く、このゲームをプレイするうえでの最善の方法だったと絶賛。
「『HoloGrid: Monster Battle』はARによる将来の技術革新の片鱗を見せてくれた」と語っており、ARコンテンツとしての完成度の高さがうかがえるハンズオン体験談でした。
『HoloGrid: Monster Battle』は、まず第一弾として、iOS版を2017年第1四半期に発売開始予定です。
(参考)
Hands-On: ‘HoloGrid: Monster Battle’ is More Than Just ‘Star Wars: HoloChess’(英語)
http://uploadvr.com/hands-on-hologrid-star-wars-holochess/
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