ARでしか見えない妖精をモニターやVRでも見る技術

現実に2次元キャラクターや、ウィンドウなどがその場にあるかのように見えるMRデバイスHoloLens。装着している人以外、何が見えているか周囲にはわからないという点があり、装着者が今見えているものを周囲と共有しようと思ったら口頭で説明することになります。

株式会社南国ソフトは、2017年10月11日から13日、東京・ビッグサイトで開催されたJapan VR Summit3にて、HoloLensを体験して見ている様子をモニターやVRで見ることのできる『The Catcher in the Holo』というコンテンツを展示しました。

ツンデレ妖精と追いかけっこ

『The Catcher in the Holo』はHoloLensを通して見える妖精を召喚してから帰還するまでの一連の流れをコミュニケーションをとりながら楽しめるコンテンツです。

HoloLensを被って床の好きな場所を見ながらエアタップすると、光る魔法陣が出現し中から妖精が顕現します。妖精は2人いてどちらが出るかは運次第ですが、どちらも過去に人間に酷いことをされたようで、人間を嫌っています。

身長20cmほどの可愛い妖精の姿に思わず近寄って触ろうとすると、「近寄るな人間!」と炎を投げつけてきます。

近寄れば魔法で攻撃され逃げられることを何回か繰り返し、ようやくいい人間であることを理解されると妖精から「疲れたから手で休ませろ」と言ってもらえます。

手の平を上に向けて差し出すと、飛び回り逃げていた妖精が近づいてきて手の平の上に立ち頭を撫でさせてもらえるようになります。

頭を撫でてあげると喜んでくれる姿は非常に愛らしいですが、間もなく妖精が帰る時間になってしまいます。妖精は元の魔法陣に帰っていきました。

HoloLensは表示範囲が狭く人間と同じ大きさのキャラクターを出すと、近寄った場合顔の一部しか見えなくなることが残念な点です。ですが、小さな妖精ならば近寄っても狭い範囲内に収まるので、表情がはっきりと見えます。

妖精の隙を窺おうと左右に移動すると、眼で動きを追ってきます。

初めてHoloLens装着した場合、「左右や下や後ろなどから見てください」と説明しても多くの体験者はその場から動きません。妖精が人間嫌いで逃げる、攻撃してくることで、追いかけたり、攻撃を避けようとするなど初めての人でも動きやすい内容となっています。

VRは作られた世界に自分が入っていく感覚ですが、HoloLensを通して現実に召喚される妖精との出会いはまるで現実の世界にキャラクターが存在しているかのような感覚になります。

外からもふれあいの様子が見られる

ブースでは大きなモニターを展示し、HoloLens装着者と、妖精が戯れている様子が見られました。妖精に攻撃されているところも手の平の上で頭を撫でてあげているところも俯瞰視点で見ることができるので、何が行われているか説明がなくても理解できます。

HoloLens装着者の体の位置はKinectを使うことでトラッキングし、HoloLensを通してのみ見えるキャラクターに触る手の動きも認識しています。

VR内では野原の中で妖精と戯れている様子を見られる

Windows Mixed Realityヘッドセット(Acer製)での体験もありました。

VR内では舞台は展示会場ではなく、開けた森の中です。HoloLens体験者がアバターとなり、逃げ回る妖精から炎を当てられたり、手の上で撫でているところをリアルタイムで神の視点から見ることができました。

HoloLensを通した映像を、モニターで見られるようにする展示方法は他でもありますが、VR内でも見られるようにすることで、エンターテインメントとしても、見せ方の幅が広がりそうです。

また、例えばHoloLens装着者が離れた室内で行っている作業を、VR内で3DCGの部屋の中にいるアバターの動きを確認して、VR内から指示を出すこともできるためビジネスでの活用も期待できるとのこと。

本コンテンツは技術デモとのことで今後の展示予定は未定です。

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この記事を書いた人

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