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スマホVR 2015.12.09

介護施設に入居するお年寄りでもVRで海外旅行ができる360度映像がハコスコストアで公開

360度動画の共有サービス「ハコスコストア」に世界中の360度映像を楽しむことができる「世界遺跡チャンネル」がオープンしています。

このチャンネルは、昨年クラウドファンディングでプロジェクトを成功させた登嶋健太氏により運営されています。このプロジェクトでは、お年寄りたちがVRデバイスハコスコを使い、VRで世界旅行を体験できるようにしたいという想いのもと、世界中を旅し、360度動画を撮影してくるというもの。登嶋氏は、イースター島からパタゴニア氷河まで、様々な世界の名所を周り、先日帰国。成果である360度映像の公開が始まりました。1日1本、映像がアップロードされていきます。

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「20年前に旅行で行ったメキシコにもう一度いきたい」。パリやイタリア、ピラミッドからマチュピチュなど、お年寄りが昔行った旅行の思い出話は尽きません。介護士の登嶋健太氏によると、国内だけでなく海外にも行ってみたいと思っている人が多い事に気づかされたと言います。

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しかし、施設にデイサービスで来る要介護者の多くは「体が不自由になったらどこにも行けない」と諦めている事も同時に感じたとのこと。そこで彼が行った新しい試みが、「VR映像で世界中を撮影し、お年寄りの人々がそれを追体験できる」という企画。高齢者施設でお年寄りと接する中で話題にあがった世界中の場所を撮影。その撮影した映像をデイサービスで体験してもらうという試みを行いました。この試みは、クラウドファンディングサイト「READY FOR?」で、目標金額の75万円上回る85万円を獲得。

海外の日系人向け介護施設でハコスコを使って故郷・日本の360度動画を楽しむ様子。ハコスコを組み立て、デコレーションを行い、最後に体験を行うという一連の流れをレクリエーションとして取り入れています。
https://www.youtube.com/watch?v=_Gsq9q795qE

実際にハコスコでお年寄りに体験してもらうと、「行ってみようかしら!」という声や、普段おしゃべりに参加しない方も会話に参加する姿が見られるなど、リハビリ運動に対して、ポジティブになっていたと言います。

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VRは教育や観光など様々な分野で活用され始めていますが、福祉もその一つと言えそうです。

なお、ハコスコストアに掲載されている動画はスマホ向け「ハコスコ」アプリでの視聴及びハコスコ等のVRデバイスでの体験をおすすめします。
iOS版Android版

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