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活用事例 2017.10.13

海外VR/ARスタートアップの動向はいかに 5社が東京でプレゼン

10月10日、ミクシィ本社にて、海外のVR/ARスタートアップが集まったデモ・懇親会が開かれました。開催したのは、グリーが設立したファンド「GVR Fund」。同ファンドが過去3回開催した勉強会「VR/AR Investors Meetup」の姉妹イベントという位置付けで、合計5社の海外VR/ARスタートアップがプレゼンテーションを行いました。

欧米豪のAR/VR、産業用途向けなど様々なスタートアップが集まる

Dotty Digital

製造業向けにARスマートフォンアプリ「DottyAR」を開発するDotty Digital社。オーストラリアのARスタートアップです。iOSアプリにはARKitが使われていて、呼び出したオブジェクトを壁などにズレることなく置くことが可能です。また、同社のターゲットは主にエンタープライズ向け、その中でも製造業への展開を考えているとのこと。ARを使い製造の効率化の実現を目指すと話しました。

InsideMaps

GVR Fundの投資先であり、グリーが国内代理店を務めるInsideMaps社は不動産向けVRのスタートアップです。同社製品「InsideMaps」の特徴は、スマートフォンのカメラのみで3D360度映像を制作できること。高品質ながら、誰でも手軽にVRコンテンツを制作することができ、国内では野村不動産アーバンネットなどの大手不動産会社にも導入されています。

3DVRツアーマップの作成も、自動生成で作られるということで、撮影からコンテンツの完成まで1日中で終わることもあり、導入企業からの評判も良いということが紹介されました。

Immersv

VR広告のスタートアップであるImmersv社。世界的なスマートフォンゲーム・アパレルメーカーなどの広告がすでに配信されているとのことで、通常の広告よりも高い効果を発揮していると説明されました。また、同社は複数の日本の企業からも投資を受けていて、8月には1,050万ドルの資金調達を行なっています。

Immersvは、4月の時点で200万人以上にVR広告を配信したとのことで、世界最大のVR広告配信ネットワークであることを説明しました。

Genvid Technologies

Genvid Technologies社はゲーム実況、ゲーム配信のSDKを開発している企業です。様々な動画配信プラットフォームに対応していること、視聴者はゲームプレイヤーが実際に見るカメラでなく、例えば一人称視点のゲームでも視聴者は三人称視点などに変えてゲーム実況を楽しめることなどを強みとしているとのこと。VRゲームの場合も、プレイヤー視点とは違った映像を配信するニーズがあると話しました。

ybvr

ybvrはエリクソン出身のメンバーが設立した360度動画配信技術のスタートアップです。スペインとアメリカに拠点があります。主にターゲットとしているのはスポーツと映画の業界などへのB2Bビジネスとのこと。

ybvrの有する技術は、視聴者の焦点の合ったポイント以外を低解像度に変換することで、安定的な360度動画配信を可能にするというもの。また、解像度自体をアップコンバートする技術もあるとのことで、さらにライブストリーミングでもアップコンバートすることが可能という非常に高い配信技術を持っていると話しました。


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