スマートフォンをVRゴーグルに入れて体験する、いわゆる「スマホVR」では、体験者の手をトラッキング(追跡)し、VR空間に反映する方法を各社が模索し続けています。
株式会社シーエスレポーターズ・Gugenkaは、スマホVR体験におけるハンドトラッキングの実験に取り組んでいます。今回、実験中の動画がTwitter上で公開されました。Gugenkaが公開した動画では、「手でドアを開ける」「本を持ち上げる」「テレビをリモコンで付ける」といった、VR内で自分の手でモノに触る様子が映し出されています。
これまで実験を重ねていた「スマホVRでハンドトラッキング」を、ついにOneRoom VRに実装しました!
自分の手で物にさわれる✨テレビも付けられる✨
これからもっと改良していきますよ〜(* ・ω・)و ̑̑ グッ!#OneRoom #ARKit #VR #handtracking #ManoMotion pic.twitter.com/EfDKjyv9cP— Gugenka公式 (@Gugenka_info) 2018年2月20日
こちらの機能は、隣人の女の子との甘い一人暮しを描いたTVアニメ『One Room』のVR化プロジェクトに実装されるとのことです。現在、同プロジェクトの支援総額は300万円を突破しています。
通常のスマホVRは、視線による操作はできるものの、手の動きをVRに反映するハンドトラッキングを行うには特別なデバイス等が必要となっていました。GugenkaはAppleの「ARKit」などを組み合わせて手を認識しているものと見られ、コントローラーなどのデバイスを使用しない方式になっているようです。
【TGS2017】腕に巻くコントローラを使うスマホVRゴーグル「FIRST VR」予約開始
動けるスマホVRも開発
Gugenkaが開発するVRアプリ『めざましVR!義妹と同居生活 』では、ユーザーがVR内で実際に動くことができます。本アプリでは、アップルのARプラットフォーム「ARKit」が活用されており、スマートフォンの位置がVR内に反映されています。ハイエンドVRデバイスのようにキャラクターに近づいたり、歩いたりといった行動が可能となります。
こちらではハンドトラッキングは未実装ですが、ゆくゆくはスマートフォンとVRゴーグルだけでも、さらにリッチなVR体験が可能になる日もやってきそうです。