クラウドでモバイルVRを10倍以上効率化 約2億円の資金調達

Grid Raster社は、スマートフォンを使ったモバイル用のVR/ARコンテンツのレンダリングを強化、開発を目的とし、シードステージでの資金調達を発表しました。今回調達したのは約200万ドル(約2.2億円)となります。

Grid Rasterは現在提供されている、スタンドアロンのモバイルプラットフォームと比較して10倍のパフォーマンスを持った高品質なグラフィックを提供するとしています。

「エッジコンピューティング」による最適化

高品質なグラフィックを提供するためにGrid Rasterは「エッジコンピューティング」と呼ばれる最適化手法によって実現をしています。

「エッジコンピューティング」は、クラウドレンダリングの大きな問題であるレイテンシー(遅延)問題を緩和できるクラウドを最適化できる技術です。Grid Rasterはこの技術を活用して「ネットワークを再定義し、デバイス、ネットワーク、エッジクラウドといった複数の層でスタックを計算する」という技術を使用しています。

Unityなどの開発エンジンにも統合可能

GridRasterはプレスリリースにて「サーバ間で負荷を分散および管理し、ネットワーク帯域幅を動的に最適化し、レイテンシーを低減して、魅力的な体験を可能にする基盤インフラストラクチャを提供します。モバイルプラットフォームではパフォーマンスが10倍向上し、Unityなどの一般的なエンジンに簡単に統合できます。」と述べています。

約200万ドルの調達を受けて、GridRasterの創業者兼CEOであるRishi Ranjan氏は、「この技術がVR / ARにもたらす可能性はまだ見出されたばかりです。私たちは、偉大なパートナーと共に働く当社のコア技術を実証しました。今回調達した資金で、GridRasterをクラウドコンピューティングのハイエンドVR / ARのスタンダードとし、プラットフォームとして確立させ続けることで、開発チームを強化しビジネス、コンシューマー両方の領域に向けて製品を完成させるよう努めます。」と述べています。

スマートフォンを使ったり、PCやスマートフォンを使わない一体型VRヘッドセットを含むモバイルVRは、PCを使うハイエンドVRに比べて普及に期待ができます。一方で体験の質が落ちますが、今後もその差を埋めるような取組が増えていくことと考えられます。

(参考)
Grid Raster 公式サイト(英語)
https://gridraster.com/

GridRaster Raises $2 Million for AR/VR Cloud Rendering Solution/ROADTOVR(英語)
https://www.roadtovr.com/gridraster-raises-2-million-arvr-cloud-rendering-solution/

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この記事を書いた人

  • VRやAR、画像処理、ロボットビジョンについて研究している学生。VR、ARコンテンツに触れるだけではなく、自分でコンテンツを制作しVR、ARの面白さ、楽しさを広める活動をしている。

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