グリー株式会社は、新スタジオ「GREE VR Studio」を2015年11月5日(木)に設立し、バーチャルリアリティ(VR)市場へ本格参入しました。
スマートフォン向けに第一弾タイトルとなるVRゲーム「シドニーとあやつり王の墓」の配信も開始しています。
同社のプレスリリースでは、2020年にはVR関連ビジネスの売上高が300億ドル(3.6兆円)になるとの予想を引用し、「急成長するVR市場へいち早く良質なコンテンツを提供するため、開発に特化した専門部署として「GREE VR Studio」を設立」し、「今後はVR市場の成長に合わせ、ゲームのみならず、映像や体験型コンテンツなど広い領域での開発を手がけてい」くとしています。
グリーは、9月に開催された東京ゲームショウでOculus Riftを使った2人協力のパズルアドベンチャーゲーム『サラと毒蛇の王冠』を展示していましたが、いよいよ本格的にVRコンテンツの制作にとりかかることになります。
「GREE VR Studio」の第一弾コンテンツとして、遺跡を舞台にしたVRアクションゲーム『シドニーとあやつり王の墓』をAndroid、iOS向けに配信開始しています。スマートフォンのみで360度で遊べるだけでなく、ハコスコやGoogle Cardboardといった1,000円程度のVRデバイスを使うことで、手軽にVRゲームとして遊ぶことができます。
国内スマホゲームメーカーとしてVRへの本格参入を表明するのはコロプラに続いて2社目。Mogura VRが先日公開したインタビューでは、プラットフォームを問わずVRコンテンツを届けていきたいという話もあり、今後Oculus RiftやPlayStation VRなどへのコンテンツ提供にも注目したいところです。
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(参考)
グリー公式 / グリー、バーチャルリアリティコンテンツ市場への参入を目的とした新スタジオ「GREE VR Studio」を設立
http://corp.gree.net/jp/ja/news/press/2015/1106-01.html